反町隆史演じる冠城亘を迎え、平均視聴率18.4%と好発進した大人気ドラマ「相棒season14」(テレビ朝日系)。しかし、第3話は14.8%と落ち込み、9日放送の第8話は12.9%まで落ち込んでしまった。
反町のキャスティングには、発表当初から賛否両論あった一方、「反町が出演しているから初めて『相棒』を観た」という視聴者もいて、新たなファン層を開拓した功績もある。だが、高視聴率が期待される同作においては、合格点に達していないというのが正直なところのようだ。
「普通のドラマの視聴率として考えれば十分に及第点の数字ですが、『相棒』はseason7から15%~20%超えの高視聴率をキープし続けています。再放送でも2ケタ台になることもあるドラマです。それだけに局内では“やはり反町は失敗だったのか?”と囁かれ始めています」(テレビ誌記者)
ネット上の視聴者の意見を見る限りでは、決して評判は悪くない反町だが、この落ち込みようはやはり物語の設定に問題があるのだろうか?
「冠城は法務省のキャリア官僚であって、警察官ではない。つまり、相棒ではないんです。そのせいか、特命係を最も毛嫌いする内村警視長と中園警視正の嫌味にもキレがない。この2人からの嫌がらせも減ったように思います。そこにこれまでの視聴者は“物足りなさ”を感じているのではないでしょうか」(前出・テレビ誌記者)
元旦にはスペシャルの放送が決定した「相棒」。“トリオ・ザ・捜一”のリーダー格として人気のあった大谷亮介の出演も、ファンの間で話題になっている。
これが起爆剤となって、これまでのような高視聴率を取り戻せるだろうか。反町の首筋が寒くなってきたのは、季節のせいだけではない。
(李井杏子)