ニュース番組「報道ステーション」(テレビ朝日系)のキャスターを務める古舘伊知郎が、来年3月で降板することが決まったという。報ステ以外ではまったく見ることのない古舘だが、まだ61歳と老け込む年齢ではない。唯一のレギュラー番組を失っても大丈夫かと心配になるが、テレビ誌のライターが番組の実情を踏まえて推測する。
「少なくとも生活面での心配はまったくないでしょうね。報ステの制作には自身が所属する古舘プロジェクトが全面的に関わっており、いわば同プロあっての番組です。その報ステが継続することは決まっているので、これまで同様に古舘プロジェクトには制作費が入ってくることになります」
どうやら古舘は報ステ降板後も悠々自適の生活を送れそうだ。となると、今後は長年のキャスター経験を活かした活動を行っていくことになるのだろうか。同ライターは、こんな見方を示してくれた。
「報ステは左系メディアの代表的な番組とされていますが、古舘本人はあくまで番組の代弁者に過ぎず、これといった思想はないようです。政治や経済に対する見識の浅さを露呈する発言も多く、言論人や文化人としては厳しいでしょう。一方で若かりし頃はプロレス実況で人気を博しましたし、フリー転身後も長らく『夜のヒットスタジオ』や『おしゃれカンケイ』のMCを務めていました。今後は報ステ出演で封印していたバラエティ色を、復活させるのではないでしょうか」
そんな古舘は、民放アナ出身者としては初めて、NHK紅白歌合戦の司会を務めたという実績も持っている。しかも、何かと話題の和田アキ子と一緒に番組をやっていた縁もある。もしかしたら来年に噂される和田アキ子の紅白卒業を、総合司会として見届けたいという野望を抱いている可能性もありそうだ。
(白根麻子)