◆よもやま話「土地の特色」
先日、都心に住むセミプロ(定職を持つ兼業プロ)の友人・Mさんと新年会がてら2人飲みをしたのですが、「浜田がイチオシしていたスーパー海ジャパン、ちっとも人気ねぇぞ!」と言われてしまいました。
以前、私が当コラムで「スーパー海ジャパンがオススメ。牙狼が消える今年はジャパンが一人勝ちかも」という文章に対しての意見だったのですが、いや、Mさん違うんだ。もともと都心で海は人気ないから。「海系」は、分刻みで生きる都心では「万年、中ぐらいの位置」で、逆に程よくノンビリしたローカル地域では海系・甘デジ・1パチが圧倒的に人気。北斗の拳や牙狼は二軍と言ってもいい稼働なのは、ご当地に住んでいる読者の方ならわかるはずです。
他にもスロットは、都心では北斗の拳やミリオンゴッドなどの爆裂AT機が人気で、それ以外の約40道府県ではジャグラー&ハナハナから客が埋まるというのが定番の流れです。
今や「地方に行けば珍台に出会える」なんていうことは少なくなりましたが、客の流れにその地方ならではの特色が見受けられて、それが旅打ちをする際の楽しみだったりします。
◆実戦指南「換金が異なる2県の県境狙い」
ところで、これらの「土地(エリア)」が現在の戦略的要素をもたらしていて、具体的に言うと、「県境にある店狙い」です。
というのも、つい最近まで全国一律で等価交換がメインだったはずが、現在は都道府県ごとの条例で換金率がマチマチ。住んでいる県が換金率を下げてしまったために、県境に住む打ち手は越境してでも等価交換である隣県まで遠征しています。
すると「等価じゃなくなった店」も策を講ずる必要が出て、こちらは「換金差分をお客に還元」、つまり「甘クギ」で集客を図ります。こうして互いの換金率に差が生じた県境が「甘甘合戦」を展開しているというわけです。
そんなわけで、換金率に差がある県境にあるホールは今狙い目。「何だよ、県の真ん中に住んでる俺には関係ない」なんていう方も、ご安心ください。
今のお店って、全国チェーンが多いですよね。こうしたチェーンは「一斉オープン」と称して、全店舗同条件での営業をたびたび展開します。そんな時には県境と同条件での営業になりますので、こうしたイベントは、かなり強いので出陣です!
◆プロフィール 浜田正則(はまだ・まさのり) パチンコ生活歴30年。業界寄りの記述をする「パチンコライター」とは一線を画し、ファン目線で真実のみを文章につづる「ギャンブルライター」として19年目を迎える。漫画の原作者としても活躍しており、作品は多数。