22年間のプロ野球人生で計51億円(推定)もの年俸を獲得した清原容疑者だが、引退後は寂しいかぎりだった。スポーツ紙デスクが断罪する。
「すでに野球評論家としては終わっていた。評論家1年目までは真面目に仕事をこなそうとしていましたが、徐々にグランドすら下りてこなくなりました。シャブ漬けの影響か、平気で遅刻してきたり、二日酔いで仕事に穴をあけ、解説の仕事をクビになったこともある。今回の逮捕で球界から永久追放されるのは間違いないでしょう」
特に一昨年、薬物疑惑を報じられてからはタレントとしても仕事が激減し、生活に困窮していたという。
「結婚する際には、亜希夫人に10億円をポンと渡したとされる“番長伝説”もあったが、蓄えがほとんどなくなるや、一時期は通帳残高が10万円を切ったとも言われました」(前出・スポーツ紙デスク)
今年1月11日には名球会のイベントに参加。体に入れ墨とシャブを打ちながらも、野球界への復帰だけは諦められなかったが、今回の逮捕劇で万事休す。
「清原はシャブの所持と使用についてはあっさり認めたものの、今のところ入手ルートに関しては堅く口を閉ざしている。捜査線上には近々のタニマチになっていた飲食店経営者X氏、さらに過去にシャブで逮捕されている大物スポーツ選手Yや大物ミュージシャンZが次々と浮上してきている」(捜査関係者)
シャブ汚染は数珠つなぎで果てしなく広がるのだろうか。元厚生労働省麻薬Gメン・小林潔氏は断言する。
「捜査当局は特命係を作って人員を投入しているだけに有名人1人の逮捕で終わってはメンツに関わる。今後、押収された携帯電話の履歴などから薬物入手ルートを徹底的に洗い出し、必ずや清原容疑者に譲渡した上の組織を叩くはずです」
通算196死球はプロ野球史に残る大記録だったが、今はまさに死に体。ブチ当てられてもすっくと立ち上がる岸和田のだんじりファイターに、捲土重来の機会は与えられるか──。