法律違反の薬物事件で起訴された清原和博容疑者が、大物芸能人の名前を薬物中毒者として挙げたと報じられている。その清原容疑者が逮捕された当初、ほかにも芸能人やミュージシャンが芋づる式に逮捕されるとの観測も流れたが、3週間経った今でもこれといった動きはない。なぜ警察は動かないのか。
「薬物事件は現行犯を押さえるのが基本。そのためには自宅に薬物がある状況で踏み込まねばならず、家宅捜索の令状が必要となるなど結構ハードルが高いのです。現在は清原の逮捕を受けて、多くの薬物乱用者が使用を控えているはず。彼らが使用を再開するまでの間、警察はじっくりと内偵を行っているところでしょう」(社会部記者)
当の清原にしても、ASKAが逮捕された2014年5月当時には、すでに薬物使用の噂はあったが、実際に逮捕されるまでは1年8カ月を要している。
それにしても薬物の使用再開までの間、禁断症状が出て周囲から怪しまれたりはしないのだろうか。前出の社会部記者が続ける。
「薬物の中には皮膚の下を虫が這いずりまわる幻覚といった禁断症状が出るものもありますが、清原容疑者がハマっていた薬物は意外にも禁断症状が少ないのです。もちろん依存性は恐ろしいほど強いのですが、短期間なら使用を控えることもできるようですね。とはいえ、自分の意思で薬物断ちするのはほぼ不可能。次に逮捕される人物もいずれは使用を再開することでしょう」
当局にとっては売買ルートを潰すことが重要な目的で、著名人の逮捕は世間に対する啓蒙効果を狙った見せしめ的な意味があると言われている。そのため清原の話題が出なくなった頃になってやっと、新たな著名人が逮捕されるのかもしれない。
(金田麻有)