◆よもやま話「ランク分け」
最近、役に立たない社員のことを「ローパフォーマー社員」(略してローパー)と呼んでいた会社のことが記事になっていました。こうしたランク分けってパチンコでも多く用いられていて、しかも勝負にかなり重要なので、今回はパチンコで覚えておきたいランク分けについて紹介します。
まずは、パチンコ店舗には大手、中規模、小規模のランクがあることは知っておきたいところ。これらは上から順に資本力が全然違い、「銀行の融資」「メーカーが台を優先してくれる」などの扱いが雲泥の差。出玉還元も大手ほどドカンとできます。
また、ここ数年でパチンコ店の閉店が相次ぎましたが、そのほとんどは「小規模店舗」。この時、大手は店舗数を伸ばしていました。この先も規模が小さいほど苦境であることは変わらないので、店選びでは大手を最大の基準にしてください。
◆実戦指南「メーカーランク分け」
次にメーカー。メーカーはランクが乱高下します。例えば私がパチンコを始めた30年前。最初の10年間はトップが平和で「平和、三共(SANKYO)、西陣」の御三家が上位をガッチリキープ。この3社が10年後にはそろって衰退するなんて想像もつきませんでした。その後の10年は「三洋(SANYO)、京楽、サミー」が台頭。最近10年は、「サミー、三洋、三星(サンセイR&D)」で固定。
これらランクがどう影響するのかといえば、台を製造する際のスペックです。人気台は「入賞時のコボシが少ないアタッカー」「全ての当たりに出玉あり」など、甘くて回収しにくいスペックでも店は大量に購入しますが、人気のないメーカーがそんなマネをすれば店が買ってくれないので、客から回収しやすい“うまみ”を盛り込まねばならず、「確変突入率が低い」「潜伏確変で追加投資を繰り返す」などの辛いスペックを余儀なくされます。
というわけで、今現在の狙い台は「サミー、三洋、三星の台!」と言ってシメたいところですが、ここでもう一丁ランク分けをしておきましょう。
現在、甘いベースの台が製造できそうなメーカーは前述の3社ですが、それは人気台である「北斗、海、牙狼」の話。これ以外の台までは、甘くさせてもらえないのが現状で、まして抱き合わせ要員の台ともなれば、メーカーも店にすり寄った極悪スペックにしてみせますので、これら人気メーカーの人気台のみ、狙いを定めてください。
◆プロフィール 浜田正則(はまだ・まさのり) パチンコ生活歴30年。業界寄りの記述をする「パチンコライター」とは一線を画し、ファン目線で真実のみを文章につづる「ギャンブルライター」として19年目を迎える。漫画の原作者としても活躍しており、作品は多数。