平均視聴率23%超えの好成績で終了したNHK朝ドラ「あさが来た」。終盤は、あさ(波瑠)の夫・新次郎(玉木宏)が医師から余命宣告され、あさが一切の仕事から身を引き夫婦の時間を大切に穏やかに過ごす姿が描かれた。
だが、間違いなく感動的なフィナーレになるだろうと期待していた視聴者をがっかりさせたのが、元AKB48大島優子が演じる平塚明(後の平塚らいてう)の登場だった。
平塚は、あさが創立に関わった日本初の女子大学「日の出女子大学校」の学生で、後に女性解放運動に奔走し女性解放運動家として名を馳せる人物。あさに反感を持つ平塚は、大阪の加野屋にまで乗り込んで「地位と金の力をひけらかす押しつけがましい婦人」とあさを批判する。
これに対し視聴者からは、「『あさが来た』に、平塚らいてうのくだりはいらなかった」という趣旨の声が噴出したのだ。
テレビ誌記者も「平塚の登場は蛇足シーン」と手厳しい。
「そもそも、あさと平塚はそんなに深い関係ではないし、ナレーションで『日本初の女子大学からは、後に平塚らいてうなどを輩出し‥‥』くらいで十分。平塚よりも、晩年の新次郎とあさ、それを取り巻く家族や奉公人とのシーンを多く観たいはず。視聴者の『台無し感半端ない』『“ゴリ押し”で出てくるな!』との指摘は、多くの人が感じたでしょう」
今作のエグゼクティブプロデューサーは大のAKBファンだったというが、「高視聴率に浮かれて最後にねじ込んだ」と、ネット上で批判されても仕方あるまい。