スクリーンと雑誌グラビアでコアな人気を誇る丸純子(40)。古きよき言葉たる“トランジスタグラマー”の魅力を、四十路を迎えてもキープしたままだ。
──今年は早くも2本の主演作が公開。では、まず最新作である「オトナの恋愛事情」(レジェンド・ピクチャーズ)について聞きましょうか。
丸 大人の女性雑誌の編集者・詩織という役なんですよ。仕事面では自立しているけど、恋愛面は幼稚で、高校生よりレベルが低い。
──経験値が、ということですか?
丸 いつでも星の王子さまを待っているみたいな精神面ですかね。私自身はいろいろな経験もしているので、今の自分と照らし合わせると、私はスレたなと思います(笑)。
──いやいや、153センチ、B83・W58・H85の「抱き心地のよさそうなボディ」もさることながら、どこかピュアなまま熟女になったという印象がありますよ。
丸 そう言っていただけるとうれしいですけど。あっ、私、ヌードのグラビア撮影に備えてダイエットしたりすると、必ず編集の方に「何でやせたの!」と怒られるんです。
──はい、お椀型のバストや白桃のようなヒップが小さくなるのは、大きな損失です(笑)。さて本編に戻ると、憧れのイケメンAV男優・駿介と、インタビューをきっかけに急接近。取材の帰りにホテルに誘われることになる。
丸 いざ、という段になって私が拒むんです。「ごめんなさい、歯磨きしてないし、お酒臭いし、シャワー浴びてないし」
──リアルですね。男と女に必ず訪れる局面です。
丸 結局、その日はセックスすることなく、駿介に対して謝るんです。「私、やっぱり下着とか体とか、準備ができていないのが許せなくて、本当にごめんなさい」
──これもリアルですね。抱きたいと思っている男にとっては、大抵のことはOKですが(笑)。さてもう1作、人妻の不倫を描いた「逢いびき」(14年、レジェンド・ピクチャーズ)も紹介しましょう。
丸 エレベーターの事故で閉じ込められ、以前に会ったフリーカメラマンと偶然の再会。そこから少しずつ距離を縮めていきます。
──ただし、ホテルで向かい合うと「ごめんなさい、やっぱり無理」と切ないセリフを口にする。
丸 エッチしてしまったら、どこまで突っ走ってしまうんだろう‥‥という不安。それでも、やはり抑え切れずに燃え上がってしまう。セックスのあとに「ずっと一緒にいたい」と言われて、そこで「お願い、言わないで!」と叫ぶのが、人妻としてのいろんな感情を込めていますね。
──数多くの濡れ場を経験しましたが、撮影に向かう心境に変化がありますか?
丸 私にとってセックスするシーンも、食事するシーンも、人間の営みとして変わらずに表現しています。ただ、脱ぐとなると、ハダカが衣装という感覚。そのためにも、恥ずかしくない体でいたいと思います。
──やはり、ダイエットは厳禁ですよ!