ダルの移籍で後回しにされた
メジャーの世界では、30代後半の指名打者タイプが買い叩かれること。そしてメジャーは、選手の実績ではなく、チームの経営状況で年俸が決まり、不景気で選手契約が遅れがちな傾向はわかっていたはずだ。
だが、松井自身も「浪人状態」が、今年5月まで長引くとは、この時、想像していなかったのではないだろうか。
年が明けた今年の1月4日、松井は母校・星稜高校を訪ね、恩師・山下智茂総監督と会談した。所属先が決まらないままでの母校挨拶は、渡米後初めてである。
山下総監督が教え子の胸中を代弁した。
「日本球界への復帰はないと思う。『巨人を裏切って出ていった』という思いがあるから。そういうところはすごく真面目で」(同日会見より)
そうした中、移籍先としてロサンゼルス・ドジャースが急浮上してきた。
「いくつかの企業グループが破産したドジャースの買収を進めているが、そのうちの1つにアーン・テレム氏も参画する企業がある。買収(競売)に成功すれば、氏が球団社長に就くのではないか」(11年12月28日付 ロサンゼルス・タイムズ紙)
アーン・テレム氏は、松井の代理人を務めている。「社長就任のあかつきには松井も一緒に」と“想像”を膨らませた一部メディアもあったが、多くの米国メディア側は一笑に付した。
前出・メジャー代理人事務所スタッフがその舞台裏を明かす。
「テレム氏にとっては例年以上に多忙なオフでした。ダルビッシュ有(25)=レンジャーズ=の契約に加え、MLBの労使問題の調停役も務めていました。松井が二の次にされたとは言いませんが・・・結果として出遅れることとなった」
去就未定のまま、松井は再び米国に向かう。
ニューヨーク郊外の自宅近くで練習を再開した松井だが、去就問題は一向に進まない。今年1月16日付の米各紙には、
「ヤンキースGMが松井、ジョニー・デーモンとも接触した。100万ドルから200万ドルの予算で『第2DH候補』を探している」
という内容が一斉に報じられた。恐らく松井も古巣帰還に期待していなかったといえばウソになるだろう。
だが、事態は一向に進まなかった。キャンプはもちろん、オープン戦も始まった。松井ではなく、ヤンキースの「第2DH」の座を射止めたイバニェスがオープン戦で打率1割5分と不振で、「(ヤ軍の)キャッシュマンGMはマツイの電話番号を覚えているはずだ」(CBSスポーツ)と、ラブコールがささやかれたが結局、ナシのつぶてだった。
-
-
人気記事
- 1
- 段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
- 2
- 長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
- 3
- 沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
- 4
- 日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
- 5
- 【おむすび】栄養士編スタートで橋本環奈に「ギャルを履き違えている」ダメ出し
- 6
- 【水面下のFA戦】阪神・大山悠輔に巨人が異例の長期契約を持ちかける「近年にない力の入れよう」
- 7
- 巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」
- 8
- 【メジャーFA戦線】大谷翔平ドジャースに「菊池雄星・佐々木朗希・菅野智之」全獲りプラン浮上
- 9
- カリスマ馬券師・亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」〈ドゥレッツァの強調材料多数〉
- 10
- 大声援で「翻意」した選手も…阪神FAの大山悠輔と原口文仁が「11.23ファン感謝デー」で語る言葉
-
急上昇!話題の記事(アサジョ)
-
働く男のトレンド情報(アサ芸Biz)
-
-
最新号 / アサヒ芸能関連リンク
-
-
厳選!おもしろネタ(アサジョ)
-
最新記事
-
アーカイブ
-
美食と酒の悦楽探究(食楽web)