いまや競馬界どころか、日本一のアイドルといっても過言ではないJRAの新人、藤田菜七子騎手。週末のJRA開催だけでなく、平日も川崎、高知、浦和、金沢に船橋と、売り上げの伸びない地方競馬場に寝る間も惜しんで(?)騎乗に行き、どの競馬場でも入場者数&売り上げに大幅増に貢献している、まさに女神的存在だ。
そんなナナちゃんこと藤田騎手を競馬場をあげて接待したのが、4月12日の金沢競馬場。第9レースの「がんばれ菜七子さん!」をはじめ、3つのレースに彼女の名前を使いヒロインをスペシャル大歓迎。藤田騎手自身も冠レースでこそ2着が最高だったが、第2レースと第3レースで連勝。入場人員が通常開催の230%、馬券売り上げも170%で3億円超えと、競馬界の流行語「ナナコミクス」の名に恥じぬ救世主ぶりを発揮した。
と、そこまではファンもニュースやレース実況、ネットにアップされる彼女の写真などを楽しんでいた。ところがなんと、彼女に騎乗馬を依頼した地元の加藤和義調教師とナナちゃんの、こともあろうことか“手つなぎ”写真が発覚してしまったことで事態は一転。冒頭のような大荒れ模様になったのだ。
「加藤調教師は38歳の若手調教師。この日は第5レースで管理馬のメインアクトが藤田騎手の騎乗で2着でした。会見場へ案内する際に場所に不慣れな藤田騎手をエスコートするタテマエだったのでしょうが、その加藤調教師が藤田騎手の手をしっかり握って歩いている姿が発覚してしまったから大変です。しかも藤田騎手は完全に苦笑い、加藤調教師のほうはみごとに鼻の下が伸びきった、ファンにとっては噴飯ものの1枚。あきらかにドサクサの手つなぎだけに、『何を考えているんだ』『許せん!』『おもわず呼吸が止まってしまった』とファンはショック死寸前だったようです。確かに見れば見るほどおかしいですよ。藤田騎手は競馬人気のために頑張りたいと、何一つ嫌な顔をしないで現場でも対応していますが、その気持ちを利用したハラスメントじゃないかと憤慨しているファンがいるのもわかります」(週刊誌記者)
「ナナちゃんの手を握るのは握手会アイドルと接吻するぐらいの重罪」「この際、ナナコの単勝馬券10万円分で握手会してくれ!」など、清純派アイドル騎手への調教師の職権乱用をファンは冗談交じりで茶化してもいるが、手を握った事実にはやはり「許せない」とぶ然としている状況だ。
翌日の船橋競馬場では騎手人生初の落馬も経験してしまった藤田騎手だけに、孤軍奮闘の疲れが少しでも癒されるよう、周囲には“正しい”接し方を心がけてほしい。
(三崎康太)