フィギュアスケートの国際試合として新設された「3大陸(北米、欧州、アジア)対抗戦 コーセー・チームチャレンジカップ」がアメリカ・ワシントン州で開催された。アジア、北米、欧州の大陸ごとの団体戦で得点を競うこの大会で宇野昌磨が偉業を達成。世界を驚かせた。
「宇野は22日のSP、23日のFSの両方で、ISU(世界スケート連盟)公認の公式試合でこれまで誰も飛んだことのない、4回転フリップを成功させたのです」(スポーツ紙記者)
ジャンプには踏み切り、エッジ、入り方の違いなどにより難易度の異なる6種類がある。最も難易度の高いのは、浅田真央の得意技で知られるアクセル。ついで、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トゥループだ。羽生結弦は4回転ではトゥループとサルコウを跳び、ループジャンプを演技に取り入れようとしているが、フリップはまだ跳んでいない。
「宇野がまだ誰も跳んだことのない4回転フリップを跳んだことは、羽生には衝撃だったでしょう。また、後半で4回転を2本跳んだことでも羽生を上回りました。絶対王者の自負があり、負けん気の強い羽生は、自分が達成していない偉業を2つも宇野に先を越され、来季のリベンジを誓っているに違いありません」(前出・スポーツ紙記者)
絶対王者の羽生を追いかける期待の新鋭。早くも来シーズンが楽しみだ。
(芝公子)