そうした背景から、初公判から程なくしてささやかれ始めたのが、「広島に潜伏中」との情報だった。
「マスコミの監視の目から逃れるため、Y氏に頼ったのだと。ただ、どうやって広島に移動したのか、いぶかる声もありました。新幹線では目立ちすぎるし、車だとしても、広島に出没すれば騒ぎにもなるでしょうからね。それに、初公判が終わっても、判決公判のためにまたすぐに移動しなければならないわけで‥‥」(スポーツ紙デスク)
I氏が清原被告に部屋を用意したとされる都内の高層マンションでは、住民がこんな話をする。
「清原さんがこのマンションのどこかにいる、というのは住民の間でも話題になっています。外を出歩くことはないようですが、反社会的な交友関係があると言われる人だし、正直、怖くてしかたないんですが」
保釈後に入院した病院でも、わずか4日で「極秘退院」説が流れ、それはマスコミを攪乱するための情報操作だとも言われた。今回の「広島潜伏」も同じケースなのか‥‥。
今後、清原被告の人生はいかなる道をたどるのか。初公判で情状証人として法廷に立った親友の佐々木主浩氏(48)は清原被告の今後について「野球のことをやらせるのが一番だと思いますし、僕のできることをやっていきたい」と胸中を吐露したが、球界関係者は渋い顔でこう言うのだ。
「球界への復帰は現時点で、ほぼ100%ありません。覚醒剤に入れ墨‥‥清原被告を使うメリットは何もないですよ。現場でもたびたび話題には上りますが、本気で支援する人もいないし、『また(クスリを)やるでしょ』と、信用されていないのが現実です」
逮捕直前まで復帰の足がかりとしていた芸能界でも「用なし」のようで、
「大手芸能プロ幹部が後見人としてサポートし、『クスリはやっていませんから』と各方面に頭を下げて仕事をもらおうとしていた。それが逮捕となって、後見人の顔に泥を塗った形になりました。テレビ番組も含め、復帰はありえません」(キー局関係者)
ここで手を差し延べるのが、Y氏なのだという。前出・球界関係者が明かす。
「Y氏の全面的支援による、うどん屋経営計画です。Y氏は親しい人物に『もし(清原被告が)店を出すなら、資金を出す準備がある』と話しているとか。ただ、接客のために清原被告が実際に店に立つかどうかまでは、まだ決めていないようです。清原被告も選択肢がきわめて少ない中で、前向きに考えている、と」
実は清原被告とうどんとのつながりは過去にもあり、
「確か、5年ほど前だったと思います。『清原が広島でうどん屋をやっている』と話題になりました。今思えば、Y氏の店を手伝っていたのでは」(前出・スポーツ紙デスク)
うどん屋での人生再スタート。関係者から「うどんの粉を見てフラッシュバックが起きなければいいが」というジョークが出るほど、現実味を帯びてきた──。