報道番組の「ニュースキャスター」(TBS系)が、女性タレントのインタビュー内容を歪曲して放送したとして批判されている。これは5月21日に発生した元アイドルの刺傷事件とからめ、タレントの優月心菜に地下アイドル時代の活動について取材したもの。
番組では優月がファンと個人的に1対1で会い、屋外で撮影していたと報じ、地下アイドルとファンの近すぎる距離を強調していた。
これに対して優月はブログにて、実際には会社や撮影会を通した「個別撮影」だったと主張。「かなり編集されてて、本来伝えたかった事が伝わってない」と憤慨しているのである。
こんな両者の食い違いに割って入ったのが、ネットニュース編集者として活動する中川淳一郎氏だ。中川氏はテレビ局に反論する優月に関して「(マスコミでは)彼女のことは怖くて紹介できない」と言い切っているのである。ウェブ系のライターが耳打ちする。
「中川氏はマスコミへの不信感を表明する人に対して、『「面倒くさいヤツだな」と思われるリスクをお考えなのでしょうか』とツイートしています。彼によると、マスコミには締切や尺の長さといった都合があり、それに編集が影響されると擁護。一方で優月さんのように声をあげた人のことは『扱ってはいけないタブー』になっていると断言しています。しかしこれらの主張は、マスコミ側の一方的な都合を代弁しているにすぎません」
しかし、マスコミに批判的なはずのネットニュース編集者からこんな言葉が出るとは意外だが、週刊誌の記者はこんな裏話を教えてくれた。
「だって中川氏は大手広告代理店の出身ですからね。タレントを見る目もあくまでマスコミ側からの目線でしょうし、元地下アイドルが語る“真実”などには興味がないのかもしれません。そもそも『ニュースキャスター』の歪曲報道については一言も触れていませんし、マスコミがインタビューを“編集”するのは当然のことだと捉えているんじゃないでしょうか」
案の定、中川氏の発言はツイッターやネット掲示板で炎上しているようだ。だが中川氏は自身の著書にて、ネット利用者には「バカが多い」と断言したことも。今回の炎上劇も他人事のように見ているのかもしれない。
(金田麻有)