清原和博被告はこのニュースを待ち望んでいたのかもしれない。国際オリンピック委員会(IOC)が6月1日、2020年の東京五輪における5競技18種目の実施提案を承認。これにより、野球が3大会ぶりに復活する可能性が大きく高まったのである。なぜこれが清原にとって朗報なのか、スポーツライターが解説する。
「5月31日に懲役2年6カ月・執行猶予4年の判決を受けた清原被告は、2020年6月に執行猶予が満了する予定。つまり7月24日に開幕する東京五輪には、晴れてキレイな身体になっていることになります。ここで野球が復活すれば、日本中が注目する東京五輪を復活の場にできるというわけです」
とはいえ、禁止薬物になにより敏感である五輪の場に、法律違反薬物の前科がある清原が絡むのは適切ではないだろう。その状況で、野球の五輪復活が清原にどんな恩恵をもたらすのだろうか。テレビ誌のライターはこんな見方を示す。
「球場に足を運ぶことや選手への接触は無理でも、スタジオゲストとして清原なりの解説を行うことについては、五輪側も制限できないはず。テレビ局などマスコミ側も、横一線になりがちな五輪報道における隠し球として清原に注目しても不思議はありません。そして清原にとっては、ホームランのスイングを自ら実践してみせるなど、薬物を克服した健康体をアピールする最高の場になるはずです」
現場への復帰は無理でも、野球タレントとして復活することは可能ということか。たしかに本人に無関係な競技よりも、大きな実績を残した野球のほうが、復活の場としては適切だろう。五輪出場を夢見るアスリートたちと同様に、清原も4年後を見据えて辛さに耐え続ける日々を送ることになりそうだ。
(金田麻有)