同日、サウスカロライナ州で行われた遊説先の集会で、突然、聴衆の一人だった女性を壇上に招いた。
「お会いするのは初めてですよね?」
トランプ氏は女性に尋ねたあと、おじぎの姿勢になり、自分の髪を触らせた。チェックした女性が地毛だと証言すると、
「私はカツラを着けていない。これは自分の髪だ!」
と声高に宣言するのだった。トランプ氏のヅラ疑惑について、デーブ・スペクター氏はこう証言する。
「トランプ氏の髪形はたびたび話題になりますが、カツラではありません。テレビ番組で専門家が検証して、髪の毛が残っている後頭部と、横の部分から移植していると判断していました」
共和党の候補者争いでは、トランプ氏の妻・メラニア氏(46)も話題になった。ライバル候補のテッド・クルーズ氏(45)を支援する団体が、16年前に米ファッション誌に掲載されたメラニア氏のヌード写真をフェイスブックに公開。
〈こちらがメラニア・トランプ、次期ファーストレディです。お気に召さなかったら、次の火曜日(3月29日)はテッド・クルーズを応援しましょう〉
というメッセージとともに、全裸姿で寝転び、深い谷間があらわになったセクシー写真を掲載した。
これに激怒したトランプ氏にとって、メラニア氏は3人目の妻だった。結婚生活12年目を迎え、ようやく私生活は落ち着いたようだが、それまではモデルや歌手、女優やスポーツ選手などと浮き名を流してきた。そんな中、口説き落とせなかった美女がいたという。
「故ダイアナ元妃(享年36)が離婚したあと、米国に住んでいた時期がありました。それを知ったトランプ氏は大量のブーケを贈って交際を申し込んでいたのですが、全然相手にされなかったそうです」(前出・デーブ氏)
ビッグカップル誕生は、あえなく幻に消えてしまったようだ。
派手な言動ばかり目立つトランプ氏だが、こんな素顔も持っていると、デーブ氏は言う。
「13年の秋、バスの運転手が乗客を乗せて運行中、橋から飛び降り自殺をしようとしていた女性を見つけました。運転手はバスを止めて、警察が来るまで女性のそばに寄り添い、乗客からも拍手が湧き起こったんです。そのニュースを聞いたトランプ氏は感激して、運転手に1万ドルを寄付しました。実は、人情派な一面もあるのです」
とはいえ、日本との関係を考えれば一筋縄ではいかず、“冷戦”が待っていそうだ。
5月29日、首都ワシントンで退役軍人らが集まったイベントの演説で、「暴言王」は日本に駐留する米軍の費用負担について、こう持論を展開した。
「今後も日本を守っていければいいと思う。しかし、いつでも立ち去れるよう用意もしなくてはならない。日本は費用の50%しか払っていない。なぜ100%払わないのだ!」
米軍の軍事力に頼りきった、日米安全保障条約の「不公平」さがお気に召さず、全額負担を求めているのだ。