まさか、あの豪快な女優に濡れ場があったとは思いもしなかった! あのジャズシンガーに、あの外国人朝ドラヒロインに、知られざる「濡れ場の過去」が存在するのだ。
高倉健が生涯で唯一と言っていいカラミを見せたのが、75年公開の「神戸国際ギャング」(東映)である。向き合った絵沢萠子の顔に雑誌を乗せ、腰だけを動かす奇妙な濡れ場である。
同作品ではさらに、レアな場面があった。あの泉ピン子(68)が菅原文太を相手に、後にも先にも1度きりのカラミを見せているのだ。病院のベッドの上で、赤いシュミーズ姿のまま、文太を相手によがり声を上げる。
「ええわ、ハッピーやわ。あんたこれ、真珠がなんぼ入っとるんや?」
「4つや」
何ともエロティックな会話をする“ピン子の映画デビュー”であった。
美人ジャズシンガーの草分けである阿川泰子(64)は、もともとは文学座に所属した女優。チョイ役ながらいくつかの映画に出演しており、吸血鬼を題材にした「血を吸う薔薇」(74年、東宝)にも女学生役で出ている。吸血鬼に襲われ、乳首がチラリと見える“サービスショット”をこなしているのだ。
現在は布袋寅泰夫人として、また「PRIDE」など多くのミリオンセラーを持つアーティストの今井美樹(53)も、デビュー当初は女優業をメインとしていた。週刊アサヒ芸能でコラムを連載中の井筒和幸監督作「犬死にせしもの」(86年、大映)が映画初出演となった。
「今はもう女優業すらも卒業したような状態だから、銀幕デビューで全裸を見せたのはとても貴重です」(映画評論家・秋本鉄次氏)
今井はヤクザの情婦役で、海賊たちに捕まり、裸の写真を撮られる。今井は「脱いだらええんやろ」と覚悟を決め、全裸になってあぐらをかく。
さらに、尻をまくり上げてしゃがみ、浜辺で放尿するシーンまである。豊満ではないが、透き通った肌が美しい若き裸体だ。そして現在、今井がこの映画について言及する機会は皆無となった‥‥。
7月に放映50周年を迎える「ウルトラマン」の紅一点で、フジ・アキコ隊員役の桜井浩子(70)にも、まさかのオールヌードがあった。鬼才・実相寺昭雄が撮った「曼陀羅」(71年、ATG)がそれだ。
「同じ特撮ヒロインのひし美ゆり子と比べると豊満ではないが、あの植物的な体が実にエロティック。あのウルトラマンの隊員が、こんな官能的な映画に出たという感慨もありました」(映画ジャーナリスト・大高宏雄氏)
最後は「マッサン」のヒロインで日本に進出したシャーロット・ケイト・フォックス(30)だ。来日前にアメリカで撮っていた映画「誘惑のジェラシー」(15年)は、朝ドラのヒロインになったことにより日本で発掘された一編である。
シャーロットはヘアヌードもあらわなシーンを見せたかと思うと、芝生の上で男におおいかぶさり、激しく股間をすり寄せてセックスを迫る積極性を見せた。
残念ながら芦田愛菜とダブル主演したドラマ「OUR HOUSE」(フジテレビ系)は低視聴率のため打ち切りとなったが、渾身の濡れ場映画なら、もっと支持されたのではないか──。