東京都知事選への出馬を取り沙汰される、前・総務事務次官の桜井俊氏。世間的には「嵐・櫻井翔の父親」として知られ、官僚の世界では「ミスターIT」と呼ばれる実力者だ。そんな桜井氏がもし都知事選に当選したら、櫻井やジャニーズにはさらに箔が付きそうなものだが、実際には決して手放しでは喜べないのだという。週刊誌の記者がその理由を説明する。
「芸能人にとって、政治家の子息であるメリットは少なく、むしろ『親の権力を利用するのは許さん』という監視の目が厳しくなります。桜井氏が都知事になったら、嵐には東京都がらみの仕事が来なくなるはず。観光大使や防災ポスター程度ならともかく、東京五輪の公式行事にも絡めないのは痛いでしょうね」
東京五輪の開会式や閉会式にはジャニーズ所属グループの出演も噂されている。だが桜井氏が都知事になったら、「息子が所属している芸能事務所を優遇している」と批判されるのは確実で、そんな火中の栗を拾うような真似はできないはずだ。そうなるとジャニーズ以外のグループが出演することになるのか。芸能ライターはこう予測する。
「AKB48グループ、そしてEXILE TRIBEが出演する可能性が大いに高まるはずです。48グループを率いる秋元康は東京五輪組織委員会の理事ですし、組織委員会に助言を与える文化・教育委員会にはEXILEの総帥であるHIROが名を連ねています。今後よっぽどのスキャンダルが起きない限り、この2グループが東京五輪の顔になりそうですね」
2012年のロンドン五輪閉会式ではワン・ダイレクションやジェシー・Jといった人気の若手アーティストも登場しつつ、ラストは伝説的ロックバンドのザ・フーが締めてみせた。東京五輪の閉会式にはどんな大物が登場するのか、これからの4年間はその話題で持ちきりになりそうだ。
(金田麻有)