女優・佐々木希(24)といえば、演技が不得手なイメージが先行している。本誌でも、「セリフなし」「遺影のみで登場」といった、演技不要の出演作を次々と紹介してきたものだ。このまま女優としてはフェードアウトするかと思われた刹那、起死回生の激しい濡れ場を演じたのである。
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佐々木が6話全編にわたってスッピンや素肌を公開し、際どいセリフを連発しているドラマは、CS放送の「フジテレビONE、TWO、NEXT」で3月からリピート放送されている、「恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?」。
佐々木が演じたのはなんと、恋愛経験ゼロで不器用な処女役である。
それでも内容は、かなり刺激的なシーンの連続だ。第1話から、いきなり入浴シーンの大サービス。白濁湯につかっているため、さすがに乳首の色や形状を確認することはできないが、長い素足のスベスベな美肌を堪能することはできる。
さらには、
「そう、私は25歳にもなって処女なのです」
と、あっけらかんとしたナレーションが入ったり、
「あっ、ワキの日だ!」
などと叫んでワキ毛を処理に走る姿など、見ていて少し得した気分になる。
そして第2話で早くも、処女喪失シーンを迎えてしまうのだ。
いい仲になった年下男を自室に招いて飲んでいると、ふとした瞬間に佐々木の肩から青いブラのヒモが見え隠れ。興奮した男がキスをして押し倒す。
「あっ、ワキ、処理してない」
「あっ、私、乳ない」
などと言って男に思いとどまらせようとするが、結局、電気を消してベッドイン。上から覆いかぶさった男が正常位で腰をユサユサ揺らして、突き上げる。腰付近がシーツに覆われた状態なのだが、妙にリアリティある動きを見せるのだ。
佐々木はといえば、目をつぶって、痛みに耐えるようなガマン顔。男の背中に腕を回して、力強く左手首を握っている。
「何か私、必死に貼りついてる岩のり状態。もっと官能的イメージができないものか」
なんてナレーションがいじらしく、脱ぎ捨てられたピンクの花びらがちりばめられた純白パンティのアップが生々しい。
とはいえ男がイカずに終了。原因は別の男の存在を気にしてだったのだが、「私がヘタだったから?」
と佐々木が問いかけるセリフが耳に残る。
放送回が進んでも、カンジダ症にかかって、
「膣にカビ‥‥」
とつぶやいたり、男友達とのワンナイトセックスシーンがあるなど、かなり思い切った作品なのである。
芸能評論家の三杉武氏が語る。
「これまで『大根役者』などと揶揄されていたことに発奮したわけではないでしょうが、なんと現在の佐々木は女優以外の仕事は断ろうかという勢いで、女優業に邁進しようとしているんです。今回の大胆演技は、本格女優宣言なのだと思いますね」
ナレーションの棒読み具合は気になったが、大女優を目指して、さらなる濡れ場に挑戦してほしいものだ。