7月10日放送のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」で、有吉弘行が先輩芸人のデンジャラス・安田和博をまんまと騙した話を披露した。
10年くらい前、安田が選挙投票に行くのを面倒くさがっていた。国民の義務とせっついても、説得しきれないので「あそこの投票所さ、ソーセージがもらえるんだぜ」とウソ情報を教えた。
さらに、信憑性が湧くように「行ったら、でっけぇフランクフルトみたいなソーセージもらえるから、パン持って行ったほうがいいよ。ドイツのいいソーセージくれるんだぜ、投票した人には」とまくしたてたところ、安田は「え、マジで?」と初めて耳にするおトク情報に驚きながらも、「焼いたヤツくれるから」と吹き込まれ、すっかり信じ込んだ。
わざわざ食パンを買い、投票所で投票を済ませた安田は、出口のところでウロチョロしながら「ソーセージ配ってねえじゃねえか‥‥」と、ぶつくさつぶやいていたという。
有吉がこんなひと昔前の話を持ち出したのは、その日の朝、新聞で「投票所で配布される投票済証明書を持参したり、投票したことを証明する写真を見せると、割引や特典が受けられる」という記事を読んだから。
「数年前から各地で広がり、今回の参院選では選挙権が18歳に広がったこともあって、地方で商店街あげてのサービスが急増。全国展開するホテルチェーンはホテルの宿泊料金やレストランメニューを半額にしたり、ラーメンチェーンでラーメンの『替玉1玉』か『半熟塩玉子1個』をサービス。2年前の衆院選では、滋賀県のある都市で投票済証明書の代わりに使い捨てカイロを景品にしたとか。早晩、ゆるキャラグッズや自治体ご当地グッズプレゼントが出て来そうな勢いです」(スポーツ紙記者)
10年前のウソが現実になってくるとは、有吉には先見の明があったようだ。
(塩勢知央)