リオ五輪の卓球シングルスにて日本初のメダリストに輝いた水谷隼に熱い視線が寄せられている。しかも、保育園や幼稚園に通う幼児からも大人気だというのだから驚きだ。水谷の何が子供の心を惹きつけるのだろうか? 子育て中の女性誌ライターがこっそりと耳打ちする。
「子供と一緒に観ていた五輪番組に水谷選手が映ったとき、波田陽区の名前が思い出せず、『この人、誰に似てるんだっけ?』とつぶやいていたら、『ニタフムだよ!』と教えてくれたんです。一瞬『へっ?』と思いましたが、ニタフムの顔を思い出したらたしかによく似ていて、子供ならではの視点だと笑ってしまいました」
「ニタフム」と言われても何のこっちゃという人も多いだろうが、幼児にはかなり知名度が高い存在のようだ。カタカナランドに住むカタカナザウルスの一人というニタフムは、しまじろうでおなじみの子供向け教材に登場するキャラクターなのである。女性誌のライターが続ける。
「同教材にはお風呂ポスターが付いており、毎日のように浴室でニタフムを見ている子供も少なくありません。その子供たちにとっては水谷選手がニタフムに似ているわけで、主役がメダリストではなく恐竜キャラというのがいかにも子供らしい発想ですよね」
子供向けのキャラに似ているということは、小さな子供たちでも親しみやすい表情だということでもある。卓球をもっと広めたいという水谷にとって、子供ウケがいいことは何よりの強みなのかもしれない。
(白根麻子)