築地市場移転に都議の高額給与、そして東京五輪利権、次々と改革のナタを振るう東京都の小池百合子知事。そんな姿に喝采を送らなくてはいけないはずなのに、人知れずブーイングをしている男がいた。
元東京都知事の猪瀬直樹氏だ。金銭スキャンダルで都知事を辞職して以降、メディアから姿を消していたが、先の都知事選で復帰。都議会のドン、自民党都連前幹事長の内田茂氏が都政を牛耳っている実態を暴露したのだ。自民党から推薦を得られずに立候補した小池知事にとっては強敵の手の内を知る心強い応援団となった。実際に当選直後、選挙速報番組で小池知事はこう話していた。
「猪瀬さんには経験者として指南していただきたい」
ところが、なぜか最近の猪瀬氏は不機嫌だという。政治部記者が話す。
「猪瀬氏は小池知事が当選したあかつきには、選挙戦での援護射撃の見返りに東京都参与のポストをもらえると思っていたんです。それが、いつまでたっても声がかからないものだから、『俺のポストはどうなっているんだ』と荒れているらしいです」
9月7日のテレビ番組で東国原英夫氏の発言に突然、猪瀬氏はブチ切れたというが‥‥。まさか、新都知事の不義理が影響しているのか。