こんな真摯なリアクションは見たことないと、ドッキリ企画でTRFのリーダー・DJ KOOの好感度が上がりまくりだ。
9月16日に放送されたバラエティ番組「金曜★ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)でのこと。いくつかの部門に分けられた「輝く! 日本ドッキリスター大賞」と題したドッキリ企画が放送されたのだが、DJ KOOは「優秀やぐら落とし部門」にノミネート。番組が企画したウソの夏祭りにスペシャルゲストとして招待され、やぐらの上でパフォーマンスしていると途中で床が開き、落とし穴に落下するという定番のドッキリだ。
予定どおり、DJ KOOはTRFのヒット曲「EZ DO DANCE」の本気パフォーマンス中、サビの部分で飛び上がったタイミングで床が開き、もののみごとに落とし穴へと落下。普通ならば状況が理解できずフリーズしたり、ドッキリにはめられたと気づくのだが、なんとDJ KOOはすぐさま立ち上がり、頭上にある穴の縁にジャンプして手をかけると、自分の体を持ち上げ、自力で脱出。55歳とは思えない俊敏な動きを見せ舞台に戻ると、「ゴメンね、音止めちゃって‥‥」と観客に謝り、再び演奏を始めようとしたのだ。
その後、スタッフがドッキリだと種明かしをして事態を把握したものの、それまでは自分がノリ過ぎたせいでやぐらが壊れたと思い込んでいたDJ KOO。みずから落とし穴から登ってきた理由を問われると、「曲、止まったらマズイでしょ」と、なんとかパフォーマンスを再開させなければという一心で咄嗟にとった行動だと説明。
彼のこのプロ意識の高さに視聴者もかなり驚いたようで、「すぐに這い上がってくるとか、メンタルがカッコよすぎ」「落とされてドッキリに気づかないとかどんだけ純粋な人なの」「自分のことよりお客さん第一。ちょっとウルっときた」など、DJ KOOへの好感度が急激に上がったという人がほとんどだった。
「DJ KOOは番組放送直後にブログを更新し、『ドッキリに関わらず(笑) DJ PLAY中は音を止めない、お客さんを我に返さない、そして何があろうとDJ Boothで起こった事は全てDJの責任。それが鉄則なんで!!』と、仕事に対する真摯さが伝わるコメントをしていました。テレビの印象では“抜けている”ように見られがちですが、さすが百戦錬磨の苦労人ですね」(エンタメ誌記者)
視聴者の一部には「こんなに純粋な人をあざ笑うためだけにドッキリにかけないでほしい」と、心を痛めた人もいたという。まさに、いろんな意味で視聴者を引きつけたDJ KOOに拍手だ。
(田村元希)