「私についてきた彼らをしっかり守っていきたい。これが私の責任です」
23日の定例会見で、小池氏は庇護を表明。7月の知事選で、自民党都連に逆らって小池支持に回った反党区議7人を「守る」と明言したのだ。
「7人は自民党都連から、除名処分に次いで重い離党勧告を受けた。その一方で選挙戦では小池氏に常に帯同し、遊説を行った若狭勝衆院議員(59)だけが厳重注意だけだった。7人衆の恨みは大きい」(政治部記者)
無傷の若狭氏は10月の衆院補選で、小池が抜けた東京10区から“自民党公認”で出馬することが決定している。
「恨みは若狭氏にも向いている。反党区議の一部は『蓮舫(48)が鞍替え出馬するから、若狭では負ける』など、意味不明な情報かく乱で妨害を図っている。もちろん蓮舫氏が、今補選で、衆院に鞍替え出馬する動きは一切ない」(政治部デスク)
しかし、9月15日の臨時党大会で、蓮舫氏が代表となった民進党にも思わぬ動きがあった。
「党内一致団結とはいかない。民進党内部でも『二重国籍』の二転三転発言が問題視されている。篠原孝元農林水産副大臣などは常任幹事会で『民進党の危機ではないか。このまま進んでよいのか』と、代表選のやり直しを求めた。民進党都連会長の松原仁元国家公安委員長も、これに同調した」(前出・政治部デスク)
党内紛糾に拍車をかけたのは、野田佳彦元総理(59)の幹事長指名だ。民主党衰退の戦犯の重職登用に、すでに党はいつ散会してもおかしくない状態である。反執行部派の民進所属議員が、みずからの受け入れ先として急浮上したのが、「小池新党」だという。
「民進党に政治理念を持っている議員はほとんどいない。移転問題でますます高まった、小池人気に便乗することに抵抗は少ない。来年夏の都議選まで間もないため、小池政治塾への期待は高まる一方だ。小池氏側も表立って『小池新党』と名乗るのは控えていますが、党に関係なく、今後、水面下で自分を支持する議員に声をかけていくことになる」(前出・政治部記者)
泥船「民進党」から逃げ出す議員が、我先に小池新党へ。風吹いて儲かるのは、小池知事のようである。