8月末に「ペンパイナッポーアッポーペン」と題した楽曲をユーチューブに投稿し、世界的な人気を集めている謎のシンガーソングライター・ピコ太郎。
特徴的なリズムと不可解な歌詞が大ウケしている同曲。ジャスティン・ビーバーら世界的著名人の絶賛も後押しして、ネットでの総再生回数は数千万回に及んでいる。
いまや時の人となったピコ太郎だが、その正体は古坂大魔王。元底ぬけAIR-LINEのメンバーで、かつては「ボキャブラ天国」(フジテレビ系)などで活躍していたお笑い芸人である。
「ペンパイナッポーアッポーペン」の爆発的ヒットにより、見事、世界的大ブレイクを果たした古坂だが、お笑い関係者からは意外な意見も聞こえてくる。
「さすがにこれほどブレイクするとは本人も予想していなかったでしょう」と語るのは放送作家だ。
「業界内では、『ボキャブラ』の頃から彼のセンスは折り紙付き。くりぃむしちゅーの上田さんに『日本一面白い男』と言わしめたぐらいですから。しかし、それだけに今回のブレイクに一抹の不安を感じざるをえないんです‥‥」
一体、何が不安なのだろうか?
「実際は実力派芸人なのに、ブーム終了後、単なる一発屋として忘れ去られるんじゃないかと思うんですよ。そうならないことを祈るばかりですね」
一躍、世界的な注目を集めている古坂大魔王だが、今年の「流行語大賞」を狙えるまで日本でブームを巻き起こせるだろうか。
(白川健一)