史上ワーストの月9ドラマにばく進する「カインとアベル」(フジテレビ系)が、11月14日放送の第5話にて視聴率を微増させた。それでも7.6%という低水準に変わりはないが、翌日にはフジテレビ内で視聴率を争っている吉田羊主演のドラマ「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」が6.5%へと急落。3週間ぶりに「カインとアベル」を下回ったのである。
この結果に、「カインとアベル」の主役を務めるHey!Say!JUMP・山田涼介もほっと胸を撫で下ろしたかもしれない。だが、この逆転劇はあくまで一過性のものに過ぎないというのである。その理由をテレビ誌のライターがひも解く。
「5話連続で8%台をキープしてきた『レディ・ダ・ヴィンチ』が急落したのには明確な理由があります。それは同時間帯に、サッカーW杯アジア予選の日本vsサウジアラビアという大一番が放送されたこと。こちらは平均21.8%と注目を浴び、しかも瞬間最高視聴率の28.9%をマークしたのは午後9時25分。つまり9時スタートの『レディ・ダ・ヴィンチ』が裏番組に数字を奪われたのは明らかなのです」
ドラマを支える若い女性視聴者にも、日本代表の試合なら観るというライトなサッカーファンは少なくない。それが前週比1.5%減という数字に表れたのは想像に難くないだろう。今回はたまたま吉田羊が貧乏くじを引かされた形だが、もしこの試合が月曜日だったらどうなっていたのか?
「その場合には、『カインとアベル』が屈辱の5%台を記録するハメになっていたことでしょう。月9史上のワースト記録は今年4月期の『ラヴソング』の第6話と7話でマークした6.8%ですが、それを大幅に下回る伝説的な数字を残す結果になっていたはずです」(前出・テレビ誌ライター)
もはや山田はサッカーの神様にみずからの幸運を感謝すべきかもしれない。
(金田麻有)