スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「シグルーンが頂点に立つ!」

20161215zz

 今週は阪神で「阪神JF」が行われる。重賞勝ち馬4頭を含む好メンバーがそろう中、万券王・水戸はシグルーンを穴馬に指名した。12年には300万馬券が飛び出すなど荒れ傾向の戦いだけに、大波乱の可能性も十分ある。

 今週のメインは、2歳牝馬による阪神ジュベナイルフィリーズ。クラシック第1弾の桜花賞と同じコース、距離で行われることもあって、単に2歳牝馬の総決算という視点では見られないGI戦だ。

 現にここで勝ち負けしてクラシックをも‥‥という馬は少なくなく、ウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネ、ハープスター、レッツゴードンキ、昨年の覇者メジャーエンブレムなどが桜花賞、オークス、さらにはNHKマイルCを制して名をはせている。

 今年はどうだろう。有力候補は、いずれも血統的背景から“将来性はかなりのもの”と推測されるだけに、勝ち負けすればクラシックでの期待を持っていいことになる。

 それでも絶対視していいような図抜けた存在は見当たらない。世界で注目を浴びているフランケル産駒で2戦2勝のソウルスターリング、新馬-特別-重賞と3戦全勝のジューヌエコールにしてもそうだ。

 前者は安定感抜群だが、見る者がうならされるような圧倒的に強い印象はない。後者は自在な脚質が売りだが、相手をねじ伏せる破壊力はなさそう。つまり、人気どころは、どれもつけいるスキがありそうなのだ。

 勝っても負けても“どうして”と首をかしげたくなる有力馬がいないのであれば、それらに割って入る伏兵がいてもいいことになる。目下のところ、獲得賞金上、除外される500万条件馬は1頭。登録馬のほぼ全てが出走できるのであれば、その500万条件馬にチャンスが転がり込まないとも限らない。

 データから見ても、波乱含みのGIであることがわかる。馬単導入後のこれまでの14年間、その馬単で万馬券が飛び出たのは4回(馬連で2回)。特に大きく荒れることは少ないが、この間、1番人気馬は4勝(2着2回)。2番人気馬はわずか1勝(2着も1回)。つまり、人気薄が必ずと言っていいほど連に絡んでおり、中穴傾向のレースなのだ。

 だからこそ、穴党としても、その500万条件馬に目を向けてみたい。

 最も期待を寄せてみたいのはシグルーンだ。

 デビュー戦はクビ差の辛勝。それでも終始3番手につけ、ゴール前で相手を競り落とすセンスのよさが光る好内容だった。

 続く前走のGIIIアルテミスSは、2番手につけるも、直線伸び切れず3着。この時は関東までの長距離輸送が応えたようで、体重が前々走比で8キロ減。落ち着きを欠いていたのは恐らくそのため。だからこそ、道中折り合いを欠く場面を見せたのだろう。それでも勝ち馬に大きく離されたわけではなく(コンマ7秒差)、キャリアのなさを思えば巻き返し、前進は大いにあっていいわけだ。

 実際、この中間は馬体が回復して落ち着きを取り戻している。1週前の追い切りも軽快そのものだった。

「すごくいい状態。前走以上の仕上がりで臨めそう。先行馬の印象を与えているが、控えて、しまいの脚を生かす競馬もできる」

 と、宮調教師は直線勝負をにおわす。

 ステイゴールド×ジェネラス(英ダービー)と破壊力ある種牡馬が母系に交配されているのは魅力。曾祖母アップザアパラッチは米GIアラバマSの勝ち馬。血統からも頂点に立っていい。

 穴馬はもう1頭。もちろん500万条件馬だ。スズカゼがそれで、祖母はオープンで走ったミストラルアゲン(3歳牝馬S3着)。近親に皐月賞馬ハードバージがおり、母系の祖はスターロッチ(有馬記念勝ち)。血統的裏付けが十分で、勝負強さが持ち味。休み明けを2度使われて調子は急上昇。道悪も上手そうで、大いに注目したい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論