「蕎麦とワインの好相性を広めたい」 伝統の「和」に「洋」融合の新技法メニュー
明治20年の創業以来、変わらぬ製法で蕎麦を提供する「川古江家」(神奈川県鎌倉市)の姉妹店として、3年前にオープン。昼は同じく蕎麦屋として営業しているが、夕方からは“蕎麦居酒屋”へと表情を変える。
「蕎麦とワインの好相性を広めたい」というオーナーの思いの下、蕎麦に合う厳選されたワインが11種。軽くつまめる料理には地元の食材を使用し、こぶで下締めした刺身の「カルパッチョ」、自家製の「鴨ロース」、素揚げした野菜を出汁に漬けた「オランダ煮」など、伝統的な和食の技法に洋風を融合させたオリジナルメニューが揃う。「本日の前菜3種盛り」で少量ずつ味わうのもいいだろう。蕎麦つゆで下味をつけた「蕎麦屋の出汁巻きたまご」のように、蕎麦屋ならではの料理もおすすめ。薄く15層に巻かれたたまごの繊細な食感は、一食の価値ありだ。
和洋融合のアレンジの技は、蕎麦にも活きる。なかでも驚きを隠せないのは、蕎麦つゆは使わず、からすみとオリーブオイルだけで和えた「からすみそば」だ。よくしまった冷蕎麦にチーズに似た風味が不思議と合い、蕎麦の新たな魅力を引き出している逸品。本店から取り寄せている北海道産蕎麦粉を使用した、蕎麦ならではの香りと喉越しも味わい深い。
■鎌倉製蕎麦
住所:神奈川県鎌倉市大船1-19-12 河合ビル1F 電話:0467-47-1020 営業時間:ランチ11:00~15:00 バータイム17:00~22:00 定休日:火