中央競馬の開幕を飾る「東西金杯」が1月5日に行われる。「1年の計は金杯にあり」とも言われるが、ともにハンデ戦だけに難解だ。また、1月8日には3歳重賞が東西で組まれており、何とかお年玉をゲットしたいものだ。
2017年も競馬ファンの皆様に喜んでいただけるよう、穴馬をあぶり出し、そのうえで的中率が高められればと思っております。これからも、よろしくお願い申し上げます。
さて、年初めの東西金杯は、よく荒れる重賞として知られる。両レースともフルゲートが見込まれるハンデ戦。簡単に人気どおり決まりがたいのも当然か。
伸びしろが大きい明け4歳か、充実著しい5、6歳馬か。この値踏みが難しいうえに、ハンデのさじ加減がある。なるほど、頭を悩まされる重賞だ。
顔ぶれは多彩。では、中山金杯(芝2000メートル)からいこうか。
前哨戦とも言えるディセンバーS勝ちのツクバアズマオーは、ハンデが57キロを下回るとは思えず、中心視しづらい。とにかく難解で、正直、確たる中心馬はこれだ、と推しきれないが、それでも走り頃と思える馬はいる。期待したいのは、ライズトゥフェイムだ。
7歳馬だが、この年にしてはキャリアがそう多くなく、心身ともに衰えは感じられない。まだまだ上がり目があり、勝負になると見ての狙いだ。
前走のディセンバーSは、しまいの脚が目立ったものの、10着に敗れた。それでも勝ち馬とはコンマ5秒差。展開が向かなかったまでで、最速の上がり脚であったことは覚えておくべきだろう。
しかも、この中間はすこぶる順調。馬体が締まって稽古の動きが実に素軽くなっている。中間の追い切りの動きは軽快かつリズミカル。休み明けを2度使われて大きく良化していることは確かだろう。
「前走は、やや体に余裕があった。使われて馬体が締まった今回は、違う結果が残せていいはず」
こう言って期待感をあらわにするのは加藤征調教師だ。であれば期待していいのではないか。
予想されるハンデはこれまでより1キロ軽い55キロ。得意の中山、実績ある距離、そして背負う斤量と、走れる条件はそろっている。チャンスは十分と見ていい。
穴はシャドウパーティーだ。前走は3カ月ぶりの実戦で、余裕残しの仕上がり状態。ために、力んで折り合いを欠いてしまった。使われたことで良化一変。動きが素軽くなった。中山コースは相性がよく、距離も得意。巻き返しがあっていい。
京都金杯はムーンクレストに期待する。前走は好位で流れに乗ったかに見えたが、関係者によると多少スムーズさを欠いていたとか。馬体に余裕があり、いくぶん重め残りの仕上がり状態だったようだ。
今回は馬体もスッキリ。中間の稽古もスムーズで、気配良好。ならば力を出せるはずだ。ハンデは恐らく54キロ前後。京都コースは相性がよく、マイル戦にも実績がある。また、道悪は得意なので、晴雨にかかわらず好走必至と見た。