近年のNHK大河ドラマとしては異例の高視聴率を記録して、好評のうちに最終回を迎えた「真田丸」。主演の堺雅人のみならず、脇を固めた俳優陣の名演技もたびたび話題を集めたものだった。
「視聴率の高さもあり、堺や大泉洋といった主要キャストはもちろん、端役に至るまでその演技が注目されました。真田信繁の父・昌幸を演じた草刈正雄も、その演技力の高さが改めて評価された一人です」(テレビ誌記者)
そうしたなか、業界内で注目度急上昇なのが、大泉演じる信之の妻・こうを演じた長野里美だという。
長野は、早稲田大学出身で2012年に解散した「劇団第三舞台」の元・看板女優。“小劇場の女王”と称されるほど演技力には定評があったが、これまでドラマや映画ではそれほど注目を集めることはなかった。それが、今回の「真田丸」での演技によって業界内で高い評価を受けているという。
「長野は脚本を手掛けた三谷幸喜さんの熱烈なラブコールにより出演したそうですが、高い演技力と独特の雰囲気が注目されています。最近は吉田羊など、端役での演技が評価されて一気に遅咲きのブレイクを果たす女優も多いですが、長野も来年はさらなる活躍が予想されますね」(民放テレビ局編成担当)
「真田丸」効果は想像以上に大きいようだ。
(しおさわ かつつね)