3月6日に開催されるライブの「ピコ太郎 PPAPPT in 日本武道館」が話題だ。外野からはガラガラになるとか親子連れで満員になるなど様々な声が出ているが、ライブ事情に詳しい音楽ライターは、今回のライブは確実に黒字になると指摘する。
「日本武道館のような大型ライブでは、いかに制作費を抑えるのかが重要なポイント。その点、武道館では4日に音楽ユニットのangelaが、5日には人気アニソン歌手3人による公演が予定され、3日連続でのライブ開催となります。これらの3公演はいずれも同じ大手プロモーターが手掛け、前2公演は制作会社も一緒。ピコ太郎のライブも同じ制作会社の可能性が高く、制作費は大幅に抑えられるはずです。そのコスト削減効果はゆうに1000万円単位にのぼるでしょう」
3つのライブでセットを共有すればステージ製作費を大幅に削減でき、設営日の会場使用料も3分の1で済む計算だ。さらに大型モニターのレンタル代やフロア全体に敷く養生カーペット、物販のテント設営なども単独開催より大幅に安くなり、ピコ太郎側としては平日開催のハンデを背負ってでもメリットは計り知れない規模となるだろう。
「さらに見逃せないのは物販ですね。子供にせがまれた親がグッズを買ってくれるでしょうし、地方からライブを見に来た観客も相当な量のグッズを買うはず。今ならピコ太郎グッズはお土産にも絶好のアイテムですから、人気アーティスト並みの売り上げも期待できそうです」(前出・音楽ライター)
11月1日に20日間限定で東京スカイツリータウンにオープンした「PPAP CAFE」は、客足好調のため二度にわたって期間延長を果たしている。とどまるところを知らないピコ太郎人気は、武道館ライブをきっかけにさらに伸びる可能性すらありそうだ。
(白根麻子)