プロ野球は宮崎、沖縄、アメリカへと分かれ、選手たちの今シーズンがスタート。だが、さっそく各地に「事件キャンプ」と化す大ピンチが訪れていた。ペナントレースに向けての調整ぶりより気になる、首脳陣と選手の、ファンには明かせぬ「別メニュー」を一挙公開!
キャンプ初日の最大事件は、沖縄・久米島の楽天キャンプで発生した。オフに恋人とのハワイ旅行を報じられた2年目のオコエ瑠偉(19)のフリー打撃を見た梨田昌孝監督(63)以下、首脳陣が、あまりの動きの鈍さに大激怒したのだ。しかも、昨秋から痛めていた右手薬指が悪化して緊急帰京。手術となり、開幕絶望どころか、6月まで復帰できないという事態に発展したのだ。球団関係者がアキレ返る。
「ダルビッシュ有(30)との合同トレで肉体改造したとのフレコミでしたが、実際は何も練習せずに太っただけ。ブクブクの体でまったくバットが振れないため、めったに怒ることのない梨田監督が『何やってたんだ!』と、どなりつけました。しかも、治療もしていなかった右手薬指は、打球に詰まって痛めたという自業自得のケガ。チームメイトから総スカンですよ。オフに誰からも自主トレに誘ってもらえず、遊びほうけていたのが原因ですが、チーム内からは『恋人とハワイに行って、芸能人気取りしてんじゃねぇよ』の声も飛んでいます。球団は『管理して地獄トレさせろ!』と」
怒りが収まらない梨田監督は「野球をナメている」「ハナから信用してなかった」と突き放している。
沖縄・宜野座の阪神キャンプでは、オリックスから移籍した糸井嘉男(35)に、球団がアタフタと振り回されていた。「超人」「宇宙人」の異名を持つ糸井は、自主トレ中に右膝関節炎が発覚し、完全に別メニュー。やることが限られているため、すぐ宿舎に帰るのだが、群がる報道陣に「友達ができない」「暇だから何しよ」「無理、無理」と、つぶやきともコメントとも取れない「宇宙語」を連発した。
「球団広報が問題発言を徹底マーク。変なことを言うとメディアを集めて、『あの発言は書かないでくれませんか』と要請する始末です。シーズン中に活躍すれば宇宙語が人気を呼ぶかもしれませんが、逆のパターンは火ダネになりかねません」(スポーツライター)
また、川藤幸三OB会長(67)がキャンプ地にデンと居座り、故障を抱えている糸井を「いつから練習やるんだ!」と全員の前で名指ししてみたり、ルーキーを捕まえて「飯を食え」「酒を一升飲め」などと説教するものだから、球団は迷惑顔。
「今の選手は栄養学などを学び、アスリート化しています。そこに昔ながらの豪快野球選手論をブチ込まれても時代遅れですよ」(球団関係者)