2月に宗教団体・幸福の科学への出家を表明した後、告白本「全部、言っちゃうね。」を「千眼美子」名義で刊行した清水富美加。「手がぬるぬるしているおじさんとかに、すっごい気持ち悪い握手のされ方をする」といった芸能活動における苦悩を赤裸々に綴った同書は発売直後から多くの書店で在庫切れの状況が続くなど、爆発的な売れ行きを見せた。
そんな清水の告白本を巡り、とある筋から悩ましい声が聞こえてきた。
「2月20日ぐらいから『全部、言っちゃうね。』を売りに来るお客さんが激増しましたね」
と語るのは、古書買取を行う都内の古書店員である。
「当初は買取金額を100円に設定していたのですが、プレミア価格が付くと思われているのか、多くのお客さんが『そんなに安いの?』と怪訝な顔をするんですよ。もっとも、嫌な顔をされるぐらいならマシで、さらにヒドい事態になっている。どれだけ買い取っても、ほとんど売れないんですよ。本のボリュームがあまりに少なく、全部立ち読みできてしまう。買い取れば買い取るほど損をして、在庫だけ溜まってしまう悩ましい商品なので、今では買取価格を10円に下げています」
実に切実な内情なのであった。
(白川健一)