WBC本番では主力打者の調整不足など、強化試合での不安要素を払拭、「打ち勝つ野球」で快進撃を続ける侍ジャパン。だが、たった1人のミスでゲームを落としてしまうのが野球の怖さだ。さて、優勝に「待った」をかけそうな“モンダイ侍”は‥‥。
1次ラウンドから2次ラウンドまで無傷の6連勝で突破した侍ジャパン。世界一奪還へ期待が高まる中、チームの内情を知る球界OBはあきれ口調で打ち明ける。
「チームをまとめる人間がいないのでヌルい空気が蔓延している。小久保裕紀監督(45)は『全員が人格者で、全員がキャプテン』といった説明をしていたが、これに大半の選手がシラケてしまった。2大会連続選出の内川聖一(34)、そしてケガで離脱こそしたものの、嶋基宏(32)は主将への意気込みを親しい記者に漏らしていたから、落胆は大きかったはず」
中でも目に余るのが、小久保体制では昨年秋まで4番を任された中田翔(27)だという。
「昨秋の強化試合から、菊池涼介(27)、平田良介(28)とつるんでダラダラしている。練習中の声出しも拒否しているし、守備でミスをしてもあっけらかんとしている。内川ら数少ないベテラン選手も苦言を呈すべきなのか戸惑っている状況です」(前出・球界OB)
肝心の小久保監督も声を上げるどころか、ある選手にこんな陰口を叩かれる始末だったという。
「王監督との不仲は有名な話で、ソフトバンクはもちろん、プロ野球界に戻る場所はない。小久保監督も結果を出さないといけないからな」
監督の「再就職先」と同様に、チーム内で地雷扱いを受けているのが藤浪晋太郎(22)だ。“事件”は昨年11月12日のオランダ代表との強化試合で起きた。2番手として3イニング目に入った7回、先頭打者から三振を奪うと、マスクをかぶっていた嶋が突如マウンドに駆け寄ったのだ。その理由は権藤博投手コーチ(78)との確執にあった。
「嶋は『権藤さんのサインだからわかってくれ』と伝えたんです。その日、藤浪は横の変化球が構えた場所に投げられていなかった。にもかかわらず、何度もその球を要求されることについて、不信感をあらわにしていました。権藤コーチはWBC本戦でも1球1球ベンチからサインを出しています。嶋のような、コーチと投手の間を取り持つ選手がいない今、サインを理解できない藤浪が“反乱分子”に見られてもおかしくない」(スポーツ紙記者)
土壇場で試合を壊しかねない「地雷ナイン」は、グラウンド外にもいた。
「代表チームに帯同する大手スポーツ紙の記者のパワハラが問題視されています。女性記者に対して卑猥な言葉を投げかけ、選手の前では悪態をつきまくる。ある被害者から抗議文が会社に届いたのですが、これが事件化されれば、WBCの熱狂に水を差す事態にもなりかねません」(スポーツ紙デスク)
歓喜の優勝までには一波乱も二波乱もありそうだ。