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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「クリンチャーが人気勢を一蹴!」

 今週は牡馬クラシック第1弾「皐月賞」が中山で行われる。注目は桜花賞をパスして牡馬路線に挑む牝馬ファンディーナだろう。もし皐月賞を制すれば、1948年のヒデヒカリ以来69年ぶりの快挙となるが、はたして!?

 桜花賞と一変、皐月賞は混戦模様と見られている。2歳チャンプのサトノアレスは、今季初戦となったスプリングSで、大した差はないものの4着と1番人気を裏切った。同僚で、これもクラシック候補と早くから評価が高かったホープフルSの覇者レイデオロは、それ以来、3カ月半ぶりの実戦。予定の行動だったとはいえ、久々がどう出るかは微妙なところだ。

 そして今年に入り、これまでのクラシック戦線上にある主要なレースは、そのつど勝ち馬が入れ替わるという状況。確かに振り返ってみれば、「これは」と、うなるような強い勝ち方を見せてくれた馬はいない。有力どころとして名のあがっている各馬に大きな力の開きはなさそうに思えるが、ファン諸兄はいかがか。

 それはともかく、紅一点ファンディーナが挑んできた。周知のとおり、新馬-特別-重賞と、圧倒的な強さを持って目下3連勝の“猛女”だ。そして、この馬を主力に見る向きも多く、このへんからも、やはり“戦国ムードの皐月賞”と捉えていいと思うのだ。結果はともかく、馬券的にはまことにおもしろい、穴党出番のGIではないか。

 まずは、これまでを振り返ってみよう。馬単が導入された03年以降、これまでの14年間、その馬単で万馬券になったのは6回(馬連4回)。順当に人気どおり収まりにくいのは過去20年に広げてみて1番人気馬5勝(2着4回)、2番人気馬3勝(2着4回)というデータからもわかっていただけると思う。

 では、話題のファンディーナを見てみよう。前述したように3戦完勝なのだが、特に前走のフラワーCは、終始2番手につけ、直線追い出すや、あっさりと他馬を突き放してのワンサイドゲーム。同じ1800メートルで争われたスプリングSの勝ち時計が1分48秒4で、ファンディーナのそれが1分48秒7。余裕残しの楽勝だったことを思うと、確かにチャンスは十分あると見ていいのだろう。

 でも、どうだろう。パドックで毎度うるさく、落ち着きを欠く馬。使われるたびに体重が減っており、心身ともに幼さを感じる。牡馬の中に入ると厳しいのではないか。いずれにせよ、高い評価は与えづらい。

 狙いは、やはり牡馬。といっても混戦だけに人気、有力どころでは当然ない。

 期待したいのはクリンチャーだ。未勝利-すみれSを連勝中で、ともに楽勝。が、対戦相手が弱かったことからだろうか、評価はイマイチだ。しかし、穴党としては、そこがつけめ。あか抜けた好馬体、レースセンスのよさから、かなりの能力を秘めた素質馬とにらんでいる。

 未勝利勝ちの際は逃げ切り。前走は2番手につけ、直線あっさり抜け出す正攻法の競馬だったが、ふだんは落ち着き払っており、流れしだいでどんな戦法でも取れるコントロールしやすい馬ではないだろうか。

 状態もすこぶるいい。前走後はここ一本に照準を合わせ、丹念に仕上げられてきた。この、間隔を置いての調整に好感が持てるのだが、これが功を奏したのは間違いなく、満点とも言える好気配を誇っている。1週前の追い切りも実にリズミカル。ここまでの調整過程は、まず、万全と見ていいだろう。

 だから厩舎スタッフも口をそろえ、「相手は一気に強くなるが、うちの馬も見劣りすることはない。楽しみはある」と言い切る。

 近親にいる活躍馬はミスイロンデル(GIII兵庫ジュニアグランプリ勝ち)、フロンタルアタック(GII神戸新聞杯2着)程度だが、母系は欧州の一流血脈。世界を席巻した名種牡馬ダンジグの4×3(奇跡の血量)の近親配合馬というのも魅力。晴雨にかかわらず、大きく狙ってみたい。

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