SMAP解散を巡りジャニーズ事務所側についた木村拓哉。事務所内での評価は高まり、いまや幹部候補生の一角に食い込んでいるという。本人もこの状況には喜んでいるようで、事務所の方向性についても自ら提案するほどだとか。そんな木村について芸能ライターが指摘する。
「現在のジャニーズ事務所ではトップであるジャニー喜多川氏の意向もあり、舞台で活躍していないタレントは評価されにくい傾向があります。その状況に木村は不満を抱いており、自分と同じようにドラマや映画を主戦場にするV6の岡田准一や生田斗真らをもっと評価するよう、事務所に対して働きかけるつもりのようですね」
一見、もっともらしい考え方のようにも思えるが、芸能ライターはこう続ける。
「若手の幹部候補生とされるKinKi Kidsの堂本光一やタッキーこと滝沢秀明は、座長公演を行うなど舞台でも活躍。この舞台こそが、ジャニーズ事務所にとっては必要不可欠な現場なのです。ジュニアなどの若手は舞台を通じて経験を積み、芸能界の厳しさを体感していきます。これがテレビや映画だと若いうちからジャニーズの名前でチヤホヤされてしまい、なかなか実力がつきません。なにより木村自身が“キムタク演技”と揶揄される演技力しか持ち合わせていないところに現実が表れています」
堂本光一主演の舞台「Endless SHOCK」は17年間にわたり即日完売を続けており、舞台そのものの評価も高い。こういった積み重ねがジャニーズの手掛けるコンサートの質も高めているのは明らか。そんな成功サイクルにくさびを打ち込もうとする木村のもくろみがどんな未来をもたらすのか。
(浦山信一)