現在放送中のドラマ「4号警備」(NHK)で亡き父から譲り受けた警備会社の女社長・本田薫を演じている木村多江。“不幸が似合う女優”と呼ばれている木村だが、今作ではバブルの香り漂うわがままでちょっとはすっぱな女を好演している。
「こうしたキャラクターは、これまで浅野温子が独占していた感がありますが、木村もなかなかさまになっています。ドラマのタイトルにもなっている『4号警備』とは警備業法が定めるところのボディガードのこと。1号警備と呼ばれる企業ビル、マンション、店舗などの施設警備業務や、2号警備と呼ばれる工事現場やイベント会場などで交通整理、誘導などを行う雑踏警備業務、3号警備と呼ばれる現金などの輸送警備業務と違って『儲からない』と舌打ちをしそうな勢いでボヤく木村はかなり新鮮です。ゴージャスな巻き髪に鮮やかな色のワンピースやスーツを着た木村は、いい年をしたドラ娘といった感じでよく似合っています。ひじ掛け椅子にドスンと腰を下ろして足を組む姿には今までとは違う艶気があってドキッとするほどです」(テレビ誌ライター)
木村にとって新境地開拓となったドラマではないだろうか。