5月でフリー転身1周年を迎えたカトパンの周辺がにわかに慌ただしくなっている。かつてのライバル局である日本テレビのレギュラーが決まる一方、古巣にはまさかの“訣別宣言”まで飛び出していたというのだ。
フジテレビ関係者が声を潜めて言う。
「局アナからフリーに転向した場合は、『1年間は他局に出演しない』という暗黙のルールがあります。そのため他局に出られなかったのですが、ようやく解禁になったことで、春の番組改編期にはNHKやキー局からレギュラー出演のオファーが舞い込んでいたようです」
フリー転身から1年が経過した加藤綾子(32)。その動向が注目されていたが、古巣を離れ初めてのMC出演に選んだのが、フジの“宿敵”である日本テレビだった。
6月15日に放送予定の特番「池上彰が教えたい!『実は…のハナシ。』」で、池上彰氏(66)と初タッグを組むことが決まったのだ。日テレ関係者がこう話す。
「番組は日本人が見過ごしている重大な問題について、真相をひもといていく教養バラエティ。今回は単発での放送ですが、すでに秋からのレギュラー化が内定。視聴率で大コケして、加藤はもとより池上さんに恥をかかせるわけにはいかないので、情報番組の制作にたけたベテランスタッフを集めてチームを編成しました。報道局との連携も見据えて、局内もしくは制作会社内にスタッフルームを設ける予定です」
5月中旬に都内で初収録を終えると、池上氏との息の合った掛け合いに、スタッフも手応えを感じ取ったという。
「リップサービスもあったのでしょうが、『(フジ専属に)もう未練はない』と古巣に“訣別宣言”をしていました。人気アナの場合、暗黙のルールが解けてもかつての同僚や上司に番組出演を要請されると断りきれずに、専属のように活躍するケースが多い。フジでは先輩の高島彩(38)なんかもそうしたケースですが、カトパンの場合は、まるで他局解禁を待ちわびたような貪欲さで‥‥。見切りをつけたのは、やはり『急病騒動』が尾を引いているようです」(前出・日テレ関係者)
カトパンがフリー転身を決意したのは、14年10月、レギュラー出演していた「めざましテレビ」の生放送中に過呼吸状態になり退席したのがキッカケ。
「のちにカトパン自身も『死ぬかと思った』と話すほど体調を崩したことで、時間の融通が利くフリーアナになることを決意。ところが、彼女は社内で孤立していて、唯一の相談相手が亀山千広社長(60)だった。亀山社長は、急病直後には正月番組の収録を軒並みキャンセルさせるなど休養に充てるように指示。フリーになる際も、真っ先に相談する間柄でした」(前出・フジ関係者)
ところが、フジは5月の人事で亀山社長の6月退任を発表。早くから人事情報を聞いていたカトパンにとっては、他局への“移籍”には何の障害もなかったのだ。