来年2月に開催される平昌五輪で、フジテレビのキャスターに抜擢されたフリーアナウンサーの加藤綾子。
彼女にとって古巣である同局だが、五輪キャスターを務めるのは初めて。
「念願だったので気持ちも盛り上がってます。いま私の持てるすべてを使って届けたいです」
と意気込みを語った。宮澤智アナら、スポーツ番組で活躍する同局の人気アナを退けての五輪キャスター就任だが、加藤が抜擢された背景について同局内でも憶測がささやかれている。
「カトパン本人だけじゃなく、局としても万々歳じゃないでしょうか」と語るのは同局関係者だ。
「率直な話、彼女は安定感があって数字が取れる。他に代えがたい人材です」と指摘するこの関係者は「昨年4月、フリー転身直後に『スポーツLIFE HERO’S』のキャスターになりましたが、その時から平昌でのキャスター就任は確実だと言われていましたね」と明かす。
さらに「局としては、現職で所属する宮澤智アナや永島優美アナ以上にカトパンを使いたい“裏の意図”があるんですよ」と前置きして同関係者がさらに続ける。
「2020年の東京五輪もカトパンにキャスターを任せたがっているんです。平昌でのキャスターは、いわば“東京五輪の予行演習”ですね」
その背景には双方の信頼関係があるという。
「局の上層部と彼女の信頼関係は相当なもので、上層部はカトパンを『今後、生涯にわたりフジに貢献してくれる』と見ている。一方で、他の現職の女子アナだと、東京五輪で起用したとしても、その後、退社して他局に軸足を移すかもしれない。カトパンの東京五輪キャスター起用は『“あの東京五輪”でキャスターを務めた人』として将来も局に貢献してもらうための長期的プランなんです」
東京五輪キャスター就任を熱望されるカトパン。退社してなお“フジの顔”なのであった。
(白川健一)