過去最高のメダリストが誕生したロンドン五輪イヤーらしく、大みそかの「NHK紅白歌合戦」のゲスト審査員選考を巡って、スポーツ枠の“当落”の声が早くも聞こえてきた。
「ロンドン五輪で日本選手団が史上最多38個のメダルを獲得して、日本に大きな力を与えた。今度は歌で、13年に向け、前を向いて力強く踏み出そうというメッセージを伝えたい」
NHKの松本正之会長は、9月6日に行われた定例会見で、第63回紅白歌合戦の放送時間が過去最長タイの4時間25分になることや、震災復興の後押し継続をアピールした。
スポーツ紙デスクが話す。
「会長の言葉を受け、多数のメダリストが会場に駆けつけるスタイルの演出を準備しているそうです。ロンドン五輪の名場面集をスクリーンに映し出し、それが終わると同時に体操の内村航平(23)が軽やかな床演技を披露。男子フェンシングの団体で銀メダルに輝いた太田雄貴(26)や宮城県出身の千田健太(27)らメンバーによるパフォーマンスなど、さまざまな企画案が練られています」
ただ、特別出演以上に注目を集めるのが、10人のゲスト審査員枠。中でも、例年3~4名のスポーツ枠は激戦必至だ。NHK関係者が解説する。
「第51回は、長嶋茂雄氏(76)を筆頭に谷亮子(37)、高橋尚子(40)、井上康生(34)、佐々木主浩(44)という豪華な面々が並びましたが、BSデジタルハイビジョン元年ということで異例でした。前回のアテネ五輪の第59回は上野由岐子(30)、吉田沙保里(29)、太田雄貴、高橋尚子の4人でしたから、今年も同人数になるでしょう。ただ、他のスポーツ界の注目選手も多いため、五輪組は2席でしょうか」
相撲界では日馬富士(28)が新横綱に昇進する可能性があり、プロ野球界では引退表明した小久保裕紀(40)や、巨人が日本一になれば三冠王を狙う阿部慎之助(33)も外せないという。
では、“五輪枠”の2席は誰が座るのか。
「1つは、なでしこジャパンの澤穂希(34)です。昨年、特別出演という形で出演していますし、元日に行われる天皇杯の前座扱いだった『全日本女子サッカー選手権大会』の決勝が、今年は12月24日に前倒しになった。昨年のように慌ただしく移動しなくてもよくなりましたからね」(前出・スポーツ紙デスク)
澤が当確となれば、残るは1席のみ。ここに誰を座らせるかで、モメているという。デスクが続ける。
「夏目雅子似としても話題になった水泳の鈴木聡美(21)、女子バレーのエース・木村沙織(26)、卓球の福原愛(23)などの名前も聞こえてきますが、民放局の色が濃い水泳界やバレーボール界からは、ここ10年、誰も呼ばれていません。また、愛ちゃんは金銭面などの条件が合わず、すでに漏れたようです」
そうした中で、有力視されているのが“野獣”だ。
「女子柔道の松本薫(25)は、金メダルを獲得していますし、あのキャラクターで子供のファンも増えているので、ほぼ当確のようです」
大みそかは、出場する歌手だけでなく、審査員席にも注目したい。