8月7日から始まる夏の甲子園に向けた予選が行われ、全国各地で高校野球が盛り上がりを見せている。
中でも注目を浴び、連日、その動向が報じられているのが、2年ぶりの夏の甲子園出場を目指す早稲田実業のホームランバッター・清宮幸太郎選手。
現在3年生の清宮にとって今大会は夏の甲子園を目指す最後のチャンス。高校通算100本塁打以上を記録した彼の打撃に日本中の視線が集まっている。
そんな清宮は7月7日に神宮球場で行われた東京大会の東西合同開会式で選手宣誓を担当。
「私たちは野球を愛しています」と始め「野球の素晴らしさが伝わるよう、野球の神様に愛されるように、全力で戦うことを誓います」と力強く宣誓した。
「愛」という言葉を使った理由について、先日、亡くなった小林麻央さんが息を引き取る間際に夫の市川海老蔵さんに告げた「愛してる」という言葉が印象に残っていたと語ったものだ。
プレーだけでなく発言までもメディアで大きく取り上げられる清宮だが、選手宣誓の「言葉」については、
「よくまとまっていた」と賞賛しつつ「高校生の使う言葉にしては背伸びをしている印象でしたね」と語るのはコピーライターだ。続けてもらおう。
「これまでの高校野球の選手宣誓といえば『正々堂々』や『全力で一丸』など“アマチュアの美学”が反映された言葉が多かったですが、清宮選手の宣誓は“プロの名プレイヤーの名言”のよう。高校球児よりイチロー選手ら日本人メジャーリーガーの考えに近いからだと思いますよ」
プロ即戦力の逸材と囁かれる清宮選手。選手宣誓でも規格外なところにますます期待が高まるばかりだ。
(白川健一)