スポーツ

早稲田実業・清宮幸太郎「新怪物」絶賛の裏にあった意外な“弱点”

20150813g

 久々の「甲子園のスター」誕生の予感バリバリである。ラグビー界のカリスマを父に持ち、1年生にして主軸を張る。豪快かつ完成度の高い打撃は「清原超え」の声もあるほどだが、意外な「弱点」も指摘され‥‥。

 早稲田大、サントリー、ヤマハ発動機ジュビロのラグビー部監督を歴任し、19年に日本で開催されるラグビーW杯の日本代表監督に「立候補」。そんな清宮克幸氏(48)の長男・幸太郎(16)は早稲田実業の1年生にして3番を打ち、規格外の打球を飛ばすなど、早くからプロ野球スカウトが注目する逸材スラッガー。この夏の甲子園にも出場を決めたことで、いやがうえにもボルテージは上がるのだ。

 中学2年生で160メートルの場外弾を放ったとか、「和製ベーブ・ルース」と称されているとか、その逸話はすでに大物級。スポーツライターが言う。

「例えば打ち損ないの内野フライの打球が、普通の打者よりはるかに高いことでもわかります。芯に当たっていないのに高く飛ぶのは、スイングスピードが速い証拠。DeNAの筒香と似ています」

 かつて報徳学園のエース兼4番打者として、夏の甲子園で全国優勝を果たした野球解説者の金村義明氏も、賛辞を惜しまない。

「彼が小学生の頃から見ていますが、(メジャーリーグの元大砲の)バリー・ボンズのような打撃フォームだと思います。体の軸回転で打ち、脇も締まっている。そして打つポイントが近く、スイングスピードも速い。見るだけでワクワクする、末恐ろしい選手です。きっと甲子園で暴れてくれると思います」

 一方、こうした意見に敢然と異を唱えるのはご存じ、球界の御意見番、張本勲氏である。7月26日に放送された「サンデーモーニング」(TBS系)で、持論を展開したのだ。

関口宏 清宮はどうですか。

張本 そりゃ、怪物でしょう。だけど今のままでは難しい。

関口 どうして?

張本 やっぱり我流だからね。手直ししなきゃ。ワンちゃんがいるじゃないの、早実の卒業生の。ワンちゃんに教えてもらったらうまくなると思いますよ。

 清宮の大先輩に当たるソフトバンク・王貞治球団会長を「指名」したのだ。

張本 まず、グリップがよくない。遊びが多い。ステップもよくない。これを直さないと。直したらすごいバッターになりますよ。

関口 そうですかー。

張本 ワンちゃんが直したら‥‥まぁ、あとは私ぐらいしかいないと思います。

 前出・スポーツライターがこれを補足する。

「グリップに遊びが多いというのは、ムダが多いという指摘でしょう。手首が柔かいですから。もっとどっしり構えていればいいのに、ということではないですか。ステップがよくない、とは恐らく、踏み出した右足のタイミングが早すぎるということ。もっとタメを作るべきだ、と」

 さらには下半身の使い方やフォロースルーが小さいことなどを指摘する声もあるが、それも期待が大きいゆえのこと。またスポーツ紙デスクは「弱点は野球技術以外にもある」と言って、次のように懸念するのだ。

「父親譲りの大放言が何か問題を引き起こさないかと。報道陣に対し、『皆さん、ホントはホームランを打ったコメントが欲しいんでしょ』と言うなど、とても高校1年生のものとは思えない発言を堂々と連発しています。そのふてぶてしさが大器を思わせる魅力でもあるわけですが、逆に反感を買うことにならなければいいなと思います」

 あれこれ外野の声が多いのも、そのズバ抜けたスケールのデカさゆえでのことか──。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論