このディスりっぷりには埼玉・春日部市民が激怒しているに違いない。7月12日にスタートしたドラマ「セシルのもくろみ」(フジテレビ系)にて、春日部に住む主婦を徹底的にバカにした演出が展開されたのである。埼玉県在住のライターが顔をしかめる。
「本作では北春日部に住む主婦を演じる真木よう子が女性誌の読者モデルに挑戦するのですが、冒頭からいきなり春日部ディスが始まるのです。まず女性誌スタッフが配下のライターに真木を訪ねるよう指示する際に『ここから遠いけどね』とそのローカル度を強調。そのライターが北春日部駅に赴くシーンでは、わざと寂れた東口側を映し、しかも川のほとりを歩かせる始末。同地では川沿いにちゃんとした道路が整備されており、必要もないのに川べりを歩くことなどないのに、です」
しかも真木が演じる主婦には読者モデルの面接で「SNSって何ですか?」と言わせたり、編集長が高級レストランに連れていくシーンではリュックを背負ったまま椅子に座るなど、過剰なまでの田舎者アピールが続出していたのである。
「この脚本家は知らないのでしょうが、郊外に住む層はけっこうスマホ依存度が高く、30代主婦がSNSを知らないことなんてあり得ません。よもや東京の流行は埼玉には届いていないとでも思っているんでしょうか。それにこの主人公は自らを『体育会系です』と説明しており、上下関係には厳しいはず。レストランでリュックを下ろさない失礼をするはずもなく、体育会系への無理解まで露呈しています」(前出・ライター)
ちなみに春日部市が舞台の人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)では、主人公の家族が普通にスマホを使いこなしている。本作の制作陣はぜひ「クレヨンしんちゃん」を見て、春日部への認識を改めてみてはいかがだろうか。
(白根麻子)