7月19日放送の「生き物にサンキュー&世界の怖い夜 合体3時間SP」(TBS系)で、一般人が遊びで合成して作った心霊写真を紹介したという疑惑が浮上している。問題の写真は番組終盤の「心霊写真 霊はど~こだ?」のコーナーで紹介された。男性3人の後ろに女性の顔のようなものが写り込んでおり、写真を見た心霊研究家・池田武央氏はこの場所で事故死した女性の霊と説明。すぐにお焚き上げするようアドバイスした。
ところが、放送直後に写真に写っている男性の友人が、ツイッターで「合成です!爆笑 ただただつかわれてた!爆笑 笑わせないでよ番組さん」と投稿。実際、ツイッターでは心霊写真の元になった写真も公開されているが、番組で紹介したような霊の顔は一切確認できなかったのだ。
心霊写真と断じた池田氏はこの疑惑発覚後に「偽造されたものに霊的なものが宿ることが増えているのも事実なのです」とブログに書くも、すぐに削除するなど収拾がつかない状況になってきているが、エンタメ誌ライターが言う。
「どうやら問題の写真は、完全に無断で番組に使われてしまったということです。そのため写真の男性たちも、自分たちが遊び半分で作った写真が勝手にテレビで紹介され、『テレビ怖い』と驚いているようです」
このことを最初に取り上げたネットニュースの「BuzzFeed News」の編集部がTBS側に写真の出典元、元画像と違う箇所がある点、許諾の有無などについて返答を求めると「お答えすることはない。回答は控えさせていただく」と広報部はコメントしなかったという。
「その後のスポーツ紙の取材にはTBSは『調査中』と答えていますが、疑惑が事実なら、その霊と分析された女性も写真の男性たちの知り合いの現役高校生ということなので、身内の遊びがテレビで大袈裟に扱われるのは抵抗がありますよね。事前に使用依頼があったら断っていたでしょうし、さすがにこれは大問題ですよ」(前出・エンタメ誌ライター)
番組司会を務めたロンドンブーツ1号2号の田村淳はツイッターのプロフィール欄に「無断転載、複製を禁じます」と記載し、自身の発言をネットニュースなどで無断転載したメディアと戦い、スポーツ紙に謝罪させている立場。もちろん台本通りに進行しているだけの淳が責任を負う話ではないだろう。が、淳が同じようなことをされたらブチ切れているであろう案件に、発言力のない一般人が苦悩しているとしたら、ここはひとつ、淳に公平な立場でコトの経緯を説明して欲しいものだ。
(佐伯シンジ)