2話続けて視聴率15%超をたたき出した月9ドラマの「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」(フジテレビ系)。その月9ドラマは近年、かつての栄光が色あせる爆死作品を連発しており、今作以前に視聴率が15%を超えたのは、15年4月期放送の「ようこそ、わが家へ」の最終回が最後だった。その「ようこそ、わが家へ」で主役を務めていた嵐の相葉雅紀は、この4月期に放送された「貴族探偵」でも主役に抜擢されていた。
「ところが『貴族探偵』は平均視聴率が8.8%に沈没。つまり相葉自身は『数字を持っていない』ことが証明されてしまったのです。ただ、テレビ局と芸能事務所のパワーバランスを考えれば、今後も嵐のメンバーがドラマに起用され続けるのは明らかでしょう」(業界関係者)
いまやテレビ局より芸能事務所のほうが立場が上だということは周知の事実。脚本にすら口を出すという有様だ。その状況で月9ドラマではこんな噂が流れているという。
「今後、毎年1本は嵐を主役としたドラマを作るという密約が結ばれたというのです。決して嵐のメンバーが悪いというわけではありませんが、ドラマでは本来、脚本が先にあり、そのストーリーに合った役者を選ぶべき。主役が先に決まってしまっているドラマなど面白いはずがなく、今後も月9の爆死は続きそうです」(前出・業界関係者)
やっと高視聴率を回復した今回の「コード・ブルー」も、実績ある人気作のリバイバルに過ぎない。フジテレビの本当の復活はまだ先のこととなりそうだ。
(浦山信一)