夏休み最終日となる8月31日、日本中のアイドルファンに激震が走った。「私立恵比寿中学」の人気メンバーである廣田あいかが“転校”を発表。来年1月3日の日本武道館公演を最後にグループから脱退することを明らかにした。
“ぁぃぁぃ”の愛称で親しまれる廣田はアイドルとして絶大な人気を誇るのに加え、鉄道オタクとして「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)に何回も出演するなど、一般的な知名度も高い。今回の卒業についてはこれといった予兆もなかったことから、ファンも度肝を抜かれた形だ。
「廣田は同じアイドルからも絶大な支持を受け、業界内での人気も相当なもの。今夏のアイドルフェスでは楽屋エリアに廣田との記念撮影を求めるアイドルたちの大行列ができていました。しかも嫌な顔一つ見せずに『ツイッターに載せてくれたら嬉しい』と、積極的に記念撮影に応じる姿にはプロ根性を感じさせましたね」(アイドル業界関係者)
そんな廣田のニュースに隠れてしまったが、同じ日には元・乙女新党で、現在は「いちごみるく色に染まりたい」のプロデューサー兼リーダーの高橋優里花もグループ卒業と芸能界引退を発表。また30日にはアイドリング!!!の元リーダーで、現在はソロ歌手として活動する遠藤舞も年内での引退を表明している。
「夏フェスシーズンに区切りがつく8月末は、昔から卒業や引退が多いもの。しかし今回は名前の知れたアイドルが立て続けに辞めるということで、ファンの落胆は相当なものです。廣田や高橋の発表は夜に行われたため、涙で夕食を流し込んだというファンも少なくなかったようですね」(前出・アイドル業界関係者)
アイドルという仕事は「終わりのないマラソン」に例えられるが、実際には最初から卒業や引退が運命づけられたジャンルでもある。ファンも涙をぬぐった後は、最後の瞬間までエールを送り続けようと気持ちを新たにしているようだ。
(金田麻有)