世界的トランペッターとして知られる日野皓正の「往復ビンタ事件」が議論を巻き起こしている。
9月3日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)では、松本人志が「(日野に往復ビンタされた)中学生の『本当の心の中』が答えだと思う」と当事者同士の問題であると指摘。体罰そのものについても「なぜ今は駄目で、昔はよかったんですか」と問題提起を行った。
一方、日野に対して全面的に批判しているのが爆笑問題の太田光。
同日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演した太田は『じゃあ日野さんのやったことが気に入らなかったら、日野さんをビンタすればいいわけ?』などと、日野の行動を辛辣に否定。「大した音楽家じゃないでしょ、あの人」とまで日野をコキ下ろす場面もあった。
そんな太田に対し、一部から大ブーイングが起こっている。
「体罰の良し悪しとは別に、太田さんの発言は大問題ですよ」と語るのは音楽レーベル関係者だ。
「日野さんを『大した音楽家じゃない』と言い切っていましたが、ちゃんと聴いた上で言っているのか極めて疑問です。今、とある大ベテランのジャズ評論家が太田さんに『許しがたい暴言だ』と激怒していまして、周囲では『怒りすぎて憤死してしまうのでは』というぐらいカンカンに怒っている。それぐらいジャズ界で日野さんの存在は大きいんですよ」
9月6日放送の「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)で同発言を「怒りにまかせて言ってしまった」と振り返った太田。
日野に対する太田の瞬発的な怒りがジャズ界に、太田の想像を絶する波紋を広げてしまったようだ。
(白川健一)