「あのハゲー! いい加減にしろよなァ」。長丁場の会議を終えて、デスクに戻ったサラリーマンのXさんは、定例会議が異常に長引いた原因のA部長を指して、同僚に軽口を叩いた。
ところがだ、毎回、議事録として会議を録音していたA部長の机には、赤い録音ランプの点灯したテープレコーダーが! それに気付いたXさんは、慌ててテレコを操作し、勢い余ってすべてを消去という暴挙をはたらいてしまう。
デスクに戻ってきた部長が「あれー、消えちゃったか??」などと言っているのを見てホッとしたのも束の間、「しょうがないなぁ。データ復旧の業者に頼むかぁ」をボヤいているのを聞いて、青ざめたXさん。いまだ、生きた心地がしないという……。
リフレッシュルーム、トイレ、給湯室、自分のデスクまで…オフィスには思わぬところに落とし穴がある。サラリーマン200人アンケートで次々と明らかになった「社内危険地帯」の数々。今、そこにある危機を刮目せよ!
■机の引き出しに手を挟んで小指の骨にヒビが入った!
イスの背もたれに体重をかけすぎて後ろに倒れそうに。慌てて起き上がろうと机をつかもうとしたら、腿が引き出しに接触。ものすごい勢いで引き出しが閉まり、手が挟まってしまった。あまりに痛みが引かないので病院にいったら、小指の骨にヒビが。しばらく左利き生活を強いられました(24歳・建設)
■サイト閲覧中にパソコンがフリーズ
瞬時に画面が切り替えられるように、ワード、エクセル、パワーポイントなどを開いた状態で、「夜の出勤予定表サイト」を閲覧していたところ、背後に人の気配を感じたのでエクセルの画面を開こうとした途端、パソコンがフリーズ! ダミーのアプリが多すぎたのが敗因? ああいうサイトって、遠目でも色使いでわかっちゃうのだろうか、その後女性社員からしばらく口を聞いてもらえなかった(26歳・メーカー)
■デスクの本棚が大なだれ!
仕事中に同僚が「資料を貸してくれ」というので、本棚に手をかけたら積んであった書類やら書籍やらが決壊。最悪なことに、一番重い「広辞苑」が頭を直撃。コントの金ダライみたいに頭を強打し、机に顔面からダイブした拍子にメガネを破損した(28歳・出版)
■冷蔵庫の牛乳を飲んだら激しい下痢に襲われた
真夏に外回りから帰ってきて、喉がカラカラなのに、給湯室の冷蔵庫には牛乳しかない。しかたなくグイッと飲んだら、喉越しは何とも言えないチーズ風味。午後の会議が激しい下痢で退出。そのままトイレから出られなくなった(30歳・製造)
■IDカードを忘れて朝まで野宿
深夜残業中、小腹がすいたので500円玉を握りしめてコンビニへ。戻ると、会社の深夜用の通用口がロックされていて入れない! IDカードも財布も机の上で、タクシーで帰ることもできず、朝まで近所の公園で野宿(25歳・営業)
■自動販売機に手を突っ込んだら抜けなくなった
会社内のリフレッシュルームの自販機でコーヒーを買ったら、引っかかって取り出し口まで落ちてこない。そこで、手を突っ込んで取り出そうと思ったら、取り出し口のカバーが「仕掛け」みたいになって引っかかり、腕が抜けなくなって焦った(26歳・運輸)
ほかにも「顧客リストを誤消去」(29歳・販売)、「社員旅行の写真データが入ったSDカードを上書き」(31歳・広告)、「社用車で遊びに行ったらレッカー移動」(29歳・販売)などなど、サラリーマンにとって「九死一生の危機」は日常茶飯事のようなのだ。
日頃の危機管理、怠るべからず。