超ストレス社会。そして暑い夏で疲れきった体と心を保つには、食事が重要なポイントになる。
「脳内の神経伝達物質の合成に関与するビタミンB1、ビタミンB2を含む食べ物を積極的にとりたいですね」(栄養士)
ビタミンB1やB2は豚肉で摂取できることでおなじみ。
「また、ストレスがかかると、副腎皮質ホルモンの分泌が盛んになり、それによってストレスに対する全身の防御態勢が整います。この副腎皮質ホルモンの合成に関わるビタミンCを多量にとることも大事です」(前出・栄養士)
補助食品も多く販売されている重要な栄養素・ビタミンCも忘れずにとりたい。
「さらに、天然の精神安定剤と言われ、不眠や焦りを軽減するカルシウム、心を落ち着かせるハーブなどをとることも心がけましょう」(前出・栄養士)
というわけで、「ストレスを取り除く」ことに有効な食品は「梅」「三つ葉」「小松菜」「ゴマ」「ゴーヤ」など。「イライラを抑える」には「ジャガイモ」「ニラ」「ショウガ」がいい。「疲労回復」目的なら「酢」「ニンニク」「納豆」「トマト」「ホウレン草」「豚肉」など。特に「酢」は、体と脳の両方の疲労回復に効果を発揮する。「不眠を治す」のは「牛乳」「ネギ」「カモミールやローズなどのハーブ」、「自律神経の調整」には「ニンジン」「シイタケ」「ワカメ」。「内臓機能の回復」には「アサリ」「シジミ」「キャベツ」「プルーン」がオススメだ。
●ヤル気を出す「オクラのおかか和え納豆」
ネバネバ食品が有効。良質のタンパク質をとることも効果があり、タマネギとハムのサラダ。麻婆豆腐、枝豆などと併せて食べるようにするといい。
●心の疲れを取る「豚肉とニンニクの茎炒め」「マグロの山かけ」「ササミと野菜のサラダ」
豚肉のビタミンB1、B2はニンニクと一緒にとると吸収率が高まる。野菜のドレッシングが柑橘系で。
●心を元気にする「肉じゃが」「セロリ入りアサリチャウダー」「セロリとアサリの酒蒸し」
神経伝達物質を活性化させて、うつ状態を改善してくれる。セロリの「心を落ち着かせる香り」は効果大。
●落ち込みから復活させる「ゴーヤチャンプルー」「マグロとアボカドのサラダ」「酢ガキ」
ビタミン、ミネラルがたくさんとれるメニューだ。
●心を落ち着かせる「ハーブティー」
手軽にとれるのがハーブ。たまにはコーヒーの代わりに飲んでみよう。
日頃のストレスを感じているなら、仕事終わりの居酒屋で、このメニューをセレクトしてみてはいかがだろうか?