毎日、多くの勤め人が往来する駅はさながら人間交差点。様々なエゴがぶつかり合う場所でもある。
そんな駅、あるいは電車内でサラリーマンたちが遭遇した怒りのエピソード「ゆーうつ発⇒怒髪天行き」の暴走特急をご紹介しよう。
「SuicaなどのICカードのチャージが足らなくて、自動改札に引っかかった人に限って、チッって舌打ちしたり、残高が少ないのがわかっていたのか『あ、やっぱり』って言ったりするけど、ホント腹立つ。せめて申し訳なさそうにしろ!」(38歳・営業)
というのはごもっとも。「改札の直前でモゾモゾ定期券を探し始めて止まるヤツ」も、やはりギルティだ。また車内でのつり革の使い方にも注視が及ぶ。
「くしゃみを受けた手でつり革につかまるな。鼻水や唾を揉み込んだのを見てるぞ!」(35歳・不動産)
「つり革を2コたぐり寄せて使うヤツ。電車が少し揺れたときも2点固定で微動だにせず、その“してやったり”な顔もまたムカつく」(31歳・通信)
「結構遠くのポジションから手を伸ばしてつり革につかまっている人のせいで、自分が仕方なく網棚のバーを持っているときが悔しい」(35歳・営業)
また、自分の世界に浸っている行為にもNGが入る。
「スーツでヘッドホンのヤツ。音漏れもしてるし、ヒザとアゴでリズムを取っていたりすると腹立つなぁ」(30歳・家電販売)
「満員電車なのに頑なにスマホを見ていて、ヒジが張ってるヤツ。みんなが窮屈な思いをしてるのに。前の人の背中にスマホを置いちゃったり」(33歳・IT)
満員とは言わずとも、やや混雑時によくいるのが「アタック25」ばりにカドに固執する輩だ。
「明らかに乗り降りの邪魔になっているのに、ドア横のスペースに腹を引っ込めて立っているのって、みっともないと思う」(36歳・公務員)
同乗者にもこんなツッコミが。
「座れた時に必ず足を組んで、前に人が立ちにくいように予防線を張る同僚がいる」(25歳・建設)
「地下鉄の窓に映る自分をチラチラ見ながら話す友人」(28歳・サービス業)
最後に、集団的迷惑行為の被害者の声。
「終電間際の電車でドア付近に立っている際、降りる人と残る人の『おつかれっした』『ごちそうさまでした』といつまでもやってる集団に挟まれた時の所在なさ」(28歳・商社)
やはり誰もが電車マナーにはひと言モノ申したいようだ。しかし、今夜もその電車に乗って帰り、また明日にはその電車で出社する。サラリーマンもつくづく業の深い職業なのである。