今シーズンも大勢が決し、CS目前となったプロ野球だが、早くもストーブリーグの動きが騒がしい。圧倒的な強さで2年ぶりのリーグ制覇を果たした、ソフトバンクは今オフも大型補強が止まらない。松坂大輔を3年間遊ばせたうえ、来季も残留させる流れの中で、何と、カブスの上原浩治とメッツの青木親宣のW獲りもスタートしているというのだ。
「この方針は、孫正義オーナーの信念なんです。メジャーで活躍している日本人プレーヤーは、日本の宝。最高の条件で最後はソフトバンクのユニホームを着てもらい、その知識と技術をチームに伝えて、日本のファンに見てもらいたいという大きな考えでいるんです。『もうメジャーのお古はいらんでしょう』という声もありますが、孫オーナーは、そんな雑音に耳を貸さず、松坂の復活さえサポートする考えでいる。その意向をくんだフロントサイドは、数年前から毎年オフ、川崎、上原、青木にオファーを出してきました。すでに川崎の古巣復帰には成功しましたが、今年はまだ“もしかしたら”があるかもしれません。特に今シーズンはサファテ(36)、岩嵜翔(27)を酷使しただけに、ブルペン強化のために上原は何としても欲しい人材です」(ソフトバンクに詳しい球界OB)
同じくパ・リーグでは、2位争いを繰り広げているにもかかわらず、2年目の楽天・梨田昌孝監督がピンチを迎えているという。
「3位に終わって本拠地のCS開催を逃したうえ、CSでもあっさり負けるようだと退任を突きつけられます。梨田監督のクビが危ないのはもちろん、三木谷オーナーの意向です」(地元のメディア関係者)
実は、楽天の首脳陣にとっては恐怖となる、三木谷オーナーの現場介入が2年ぶりに復活し、梨田監督を悩ませているというのだ。
周知のとおり、楽天にはデーブ大久保前監督の時代、三木谷オーナーがFAXで打順などの選手起用を直接指示し、チームがバラバラになった過去がある。
「ファンから猛烈な批判を受けた三木谷オーナーは、星野仙一氏を副会長に据えてカモフラージュし、現場介入を我慢してきました。ところが序盤は快調だった今年も、ケガ人が出てから急落すると、また悪い病気が出てきたんです。今回の指示はLINEで来ていたそうですが、梨田監督が、その指令をたびたび無視するものだから、オーナーの逆鱗に触れている」(前出・メディア関係者)
監督人事や補強戦略はどの球団も騒がしい。他にも巨人、阪神…。詳細は10月3日発売のアサヒ芸能10月12日号で。
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